おにぎりダイエットで話題に？近年、注目される「レジスタントスターチ」とは？

「痩せたい」という一心で、巷で流行っているダイエットを積極的に試している女子は多いです

なかには「ご飯は太るから」と、炭水化物抜きダイエットにチャレンジしている人もいるかもしれません。でも……その方法間違いかも!?

炭水化物抜きダイエット全盛の今、その真逆とも言える「おにぎりダイエット」というダイエット法があります。

おにぎりダイエットは、原型の残っていない炭水化物を摂取しないという事です。

麺やパン、お餅などのような炭水化物を食べずにご飯（おにぎり）をメインで食事をするという方法です。

「おにぎりダイエット」では、本来、米を主食とした質素な食生活で、肥満とは無縁の日本人の生活に戻し、欧米化した高脂肪・高カロリーな食事を改善することでダイエットすることが狙いです。

おにぎりダイエットは長く続けるダイエット方法ではありません。

この『おにぎりダイエット』が成り立つのは温かいおにぎりではなく、「冷たいおにぎり」限定

冷めたおにぎりをダイエットに利用する理由は、冷めることで発生する「レジスタントスターチ」という成分にある。

ごはんの主成分のでんぷんが冷めることでそのでんぷんが「難消化性でんぷん（レジスタントスターチ）」というものに変わります。

レジスタントスターチとは難消化性デンプンのことで、食物繊維と同様の働きをします。

「レジスタント」＝「消化されない」、「スターチ」＝「でんぷん」という意味

難消化性でんぷんは、大腸内で腸内細菌の餌となり、「酪酸」「酢酸」「プロピオン酸」という成分に分解されます。

腸の働きを良くしてくれる水溶性食物繊維と快便を促進してくれる不溶性食物繊維の両方を併せ持つ万能機能なのです。

「健康な人の小腸内で吸収されないデンプン及びデンプンの部分分解物」は総称としてレジスタントスターチ(RS)と呼ばれてます。

実はこの成分、血糖値や血中コレステロールの上昇を抑えて、肥満を防止に役立つほか

便通の改善、生活習慣病の予防効果も期待できる

また、食べることで起こる、急激な血糖値の上昇も抑えてくれるので、インスリンが出にくくなり、血液中の糖が体脂肪になりにくい状態にしてくれる

そのため、健康面からも「レジスタントスターチ」は注目されている。

厚生労働省の資料には大豆イソフラボンの生体利用に関する研究の中で大豆イソフラボンとレジスタントスターチを併用することで

骨粗しょう症のマウスに骨量現象を抑制出来る効果が認められた報告されています。

でんぷんは1970年代まで、小腸で完全に消化され、その100％がぶどう糖として吸収されると考えられてきました。

しかし、1980年代に、多量のでんぷんがヒトの大腸から発見され、消化され難いでんぷん （レジスタントスターチ） の研究が始まりました。

デンプンは加熱されると、それぞれの組織が離れて消化されやすくなり、小腸に届くまでに消化および吸収されてしまいます。

レジスタントスターチは、豆類やばれいしょ、ソバ、米飯などに含まれている

さつまいも、自然薯などにもレジスタントスターチは含まれています。

そして意外にもケーキ!!（小麦粉を加熱調理して冷めたものだから）などがあります。

また、育種改良によってアミロース含量を高めた特殊なコーンスターチであるハイアミロースコーンスターチには、レジスタントスターチが豊富（約40パーセント）に含まれている。

イモ類は、一旦加熱してから、常温に冷まして、さらに、つぶすとレジスタントスターチを効率よく摂取できるそうです