比率が高いと肥満になる？腸のデブ菌「ファーミキューテス」とは？

たらふく食べてぐうたら寝てばかりいて太るのは当然のこととしても、

そんなに食べ過ぎているわけでもないのに太りやすい人もいます

実はそれ、「デブ菌」が関係しているのかも知れません。

体型が気になる薄着の季節、ダイエットに挑戦している方も多いのではないでしょうか。

「デブ菌」というのは、もちろん正式名称ではありません。

一般的に消化されたものを体内にため込んでしまうという「ファーミキューテス類」に属す菌を指しています。

デブ菌っていう固有の菌がいるわけではなく、カラダにため込んでしまう性質を持つ菌の集まりのことを「ファーミキューテス類」として分類している・・・というわけなんです。

以前、科学雑誌ネイチャーに「肥満に付随してみられるエネルギー回収能力の高い腸内細菌」という論文で

腸内細菌ファーミキューテス菌が肥満に関係していることが発表されています。

この菌の比率が通常よりも高い方は肥満になりやすいといわれています。

ファーミキューテスは腸内細菌の一群で、食べ物をたくさん分解し栄養やエネルギーに変える働きが強い細菌群です。

ファーミキューテスに対する腸内細菌群をバクテロイデスと言います。

ファーミキューテス門に属する細菌群は、細胞壁を有するグラム陽性型で、200近くの属があり、ヒトの腸内や皮膚に常駐するだけではなく、

連鎖球菌および黄色ブドウ球菌などの病原菌、そしてヨーグルトなどの乳発酵食品にも含まれています。

人の腸内細菌の約９０％はバクテロイデスかファーミキューテスのどちらかに属しているといわれ

肥満の人はやせている人よりもファーミキューテス菌が多くバクテロイデス菌が少ないことが明らかになっています。

・ファーミキューテス門・バクテロイデス門・プロテオバクテリア門・アクチノバクテリア門という4種類に分類されています。

この中の「ファーミキューテス門」と「バクテロイデス門」が肥満に影響すると考えられています。

米ワシントン大学の微生物専門家たちの研究で判明したのは、肥満の人の腸内細菌はファーミキューテス類が多く、

食べ物を消化吸収する能力がとても高いということ。

「デブ菌」ファーミキューテスと「ヤセ菌」バクテロイデスのバランスは、

通常ファーミキューテスが４に対して、バクテロイデスが６と言われています。

腸内環境を整えるために最適と太鼓判を押す食品が、納豆。

納豆菌は生きたまま腸に届き、大豆に含まれる食物繊維もとっても腸に良いのです。

食事を変えれば短期間で腸内環境は変わることが明らかにされています。

その期間も短くて2日から2週間程度で腸内環境が変化するようです。

乳酸菌は、腸内に住み着いている善玉菌と共に働くことで、腸内環境を改善する効果が認められています。

ヨーグルトの摂取で改善した腸内環境は、摂取しなくなると元に戻ってしまうことが明らかになっています。

ヨーグルトは、ビフィズス菌・乳酸菌が入ったものを1日200〜300g摂るのがベスト。

毎日継続して食べることで、腸内環境を整えることができます。

生活リズムが乱れると、食事も不規則なので、排便リズムが崩れます。

ここへ自律神経の乱れが加わって、腸のゼンドウ運動がさらに悪くなる・・・という悪循環を引き起こし、腸内環境を悪くします。