“寝苦しい季節”といえば夏をイメージしがちだが、実は冬も日照時間や気温、活動量の減少などの要因で、寝つけない、熟眠感がない、朝起きてもスッキリしない…と、睡眠の質が低下する季節。食事制限でダイエットに励む女性は多いが、肥満の原因は、意外にも睡眠不足かもしれない。
グレリンは空腹信号で食欲アップ!
逆に、胃から分泌される「グレリン」は、視床下部の食欲中枢に「空腹」信号を送ります。つまり、食欲を増進するホルモンです。すでに十分なカロリーをとっているはずなのに、「もっと食べたい」「スイーツは別腹」と思ってしまうことなどにも、グレリンの働きが関係しているといわれています。もちろん、それぞれ人体に不可欠な働きをするホルモンなのですが、ダイエットや体重管理のためには役柄はあまりに好対照。レプチンはダイエットの味方ホルモンであるのに対して、グレリンはダイエットにとっては「悪役」のホルモンといっていいでしょう。
睡眠不足になると、レプチンが減ってグレリンが増える!
「寝ないと太る」説の根拠も、このレプチンとグレリンの分泌が最大のポイントです。たとえば、米・スタンフォード大学の研究では、睡眠時間が5時間の人よりも8時間の人のほうがグレリンの分泌は15%減り、レプチンが15%増えたという結果が報告されています。つまり、睡眠不足になると、ダイエットの大敵であるグレリンの分泌が増え、満腹を感じるレプチンの分泌が減ってしまうので、必要以上にたくさん食べてしまいがちになり、太りやすくなってしまうのです。
目覚めを促す コルチゾールも 肥満と関係?
「コルチゾール」というホルモンをご存じでしょうか。ストレスを感じたときに、ストレスへの抵抗力を上げるために多く分泌されることから、別名「ストレスホルモン」とも呼ばれています。ロンドンにある大学の54歳以上の男女を対象にした研究で、髪の毛から検出されるコルチゾールのレベルが高い人ほど、肥満や太りすぎの人が多いということが報告されています。
『ぐっすり心得』を実践してみよう!
・休みの日も決まった時間に起床する・朝食をちゃんと食べる・朝は、太陽の光をちゃんと浴びる・20分くらいの昼寝を楽しむ・夕方以降(電車の中も!)居眠りしない・夕食前くらいまでをメドに、軽く運動する・寝る前にカフェインを摂らない・ぬるめのお風呂にゆっくり入る・ベッドでテレビ画面やスマホを見つめない・寝室はちゃんと暗くする・ベッドに入る1時間くらい前からはタバコを吸わない・寝酒はしない・ベッドに入る前に音楽鑑賞やストレッチでリラックスする・眠くなってからベッドに入る・寝室の温度や湿度を快適にする
出典睡眠不足はデブの原因に!美痩せに必須の睡眠を知る「おいしく学ぶクビレ女子会」レポート (1/1)| ダイエットポストセブン
これらは無理にすべて行おうとせず、できることから始めてもOK。実行できそうなものからチャレンジすることが大事
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