間違った方法で太りやすい体質に！正しい「酵素ダイエット」とは？

酵素は食べたものを消化し、栄養を吸収し、それを身体中に運び、残りものを排泄する、そのすべての過程に関わっている

酵素を摂ることで体の新陳代謝を高め、溜まった老廃物などを排出してむくみをとり、痩せる

酵素ダイエットは、計画的な断食とセットで行います。断食によって胃を休めながら、体内の毒素を酵素によって分解、排出するというダイエット法

酵素は熱に弱い物質です｡加熱してしまうことで酵素はなくなってしまいます｡せっかく豊富な酵素をもっている食べ物を積極的に食べていても、それを加熱してしまえば意味がなくなってしまいます｡食材からであれば生野菜、果物などから酵素を摂取するようにしましょう

生食は体を冷やすというイメージがありますが、生の野菜や果物には、酵素が豊富に含まれるため、逆に代謝が良くなり、抹消の毛細血管まで血液がスムーズに行き渡り、冷えを解消する効果が期待できる

薄めて使用するタイプの酵素液の場合は、お湯はNGです。酵素は熱に弱いので、デトックス効果もなく、単にカロリーだけを摂ることになりかねません。

酵素は体温が冷えすぎるとうまく機能しません｡なので、体温を適度に上げるということを頭に入れておいてください。例えば酵素を摂取した後は軽いウォーキングをして体を温めるなど…。酵素が体内で活躍しやすくなる環境をつくってあげましょう。

ダイエット中は、油を摂らないように気をつけている人も多いと思いますが、本来私たちの体にとって油は必要なもの。逆に油を摂らない場合、ダイエットの妨げになるばかりか、脂肪がないと、体温を維持したり、便をスムーズに排泄したり、脳も機能出来なくなってしまうのです。そこで気をつけておきたいのが、油の選び方。ドレッシングなど、生で油を摂る場合には、αリノレン酸（オメガ３系）を多く含む、フラックスオイルや、えごま油、紫蘇油などがおすすめ。血液をサラサラにする働きがあると言われています。

ほうれん草が大好きなので、毎日ほうれん草だけをジュースに加えて飲むという方もいますが、これでは逆効果。同じ野菜ばかりを毎日摂り続けてしまうと、栄養が偏ってしまうため、逆に栄養不足になりがちです。特にジュースにする場合は、季節の野菜など、毎日いろいろなバリエーションを楽しむことで、代謝もよくなり痩せやすい体質に。

断食は、断食していた期間と同じ日数、回復のための食事をしなければいけません。ここでいきなり通常の食事に戻してしまうと、胃や腸が受け付けずに体調を崩してしまう場合や、大きくリバウンドしてしまうこともあるのです。

復食期間は、肉・魚など消化が悪いものや油物は避け、消化のよいものを少量食べるところから始めましょう。具体的なメニューとしては、ダイエット終了直後はお粥や野菜スープ、味噌汁、サラダ、ヨーグルトなどがいいでしょう。

酵素ダイエットにかぎらず、ダイエットはルールさえきちんと守れば危険なことはありません。危険があるとすれば、痩せるからといって専門家の立ち合いもなく、3日を越える強引な断食ダイエットに進んでしまったときです。酵素ダイエットは酵素液で栄養の補給ができるため、人によっては空腹感を感じない場合もあります。それでつい欲を出してしまうことも考えられます。

例え痩せることに成功したとしても、体調を崩したり、肌が荒れたりするような不健康なダイエットはよくありません。しかも何度も中途半端にダイエットを繰り返すことにより、痩せにくい体質をつくってしまいます。

痩せる効果が思うように出なかった場合、酵素食品のみを摂取するという断食を何日も続けてしまうといった無理なダイエットを行う傾向があるようです｡数日で大幅に体重を落とすダイエット方法というように考えず、｢リバウンドしにくいダイエット｣というような認識でダイエットを開始するのが望ましいです｡