ついつい我慢できない『腹八分目』　見直してみては！？

健康維持においても腹八分目が大切です。腹八分目がわからないから、食べ過ぎてしまうんですよね。腹八分目とはどのくらいなのでしょう？

胃は伸縮性があって、食べ物が入っていなければペシャンコの状態なのですが、食べ物が入ってきて大きく膨らむと1.5～2リットルにもなります

個人差はありますが、1.5～2リットルもの量を食べていなくても満腹感を感じます。満腹感は量ではなく、腹八分目も量じゃない

胃に食べ物が入り、胃壁が拡張することによって、内臓に分布している迷走神経が刺激され、脳に信号が伝わる

満腹感には血糖値だけではなく、咀嚼もかかわっている。よく噛まないで、飲み込むようにして食べる人は、なかなか満腹感を得られない

時間をかけて食べると、うまく食欲を抑制できるのは、血糖値の上昇が満腹中枢を刺激するため

食事からとっている総エネルギー摂取量は、平均すると１日当たり2000kcal前後。腹八分目（20％減）とすると、1600kcal前後が目安

2000－1600＝400で、1日に400kcal程度を減らすと考えたほうが簡単

食パン ２６０kcal 　　うどん(茹で） １１０kcal 　　スパゲッティ（茹で） １５０kcal

カツどん 893kcal 　　　厚焼き卵 142kcal 　　　揚げ出し豆腐 185kcal 　　　　しょうが焼き定食 789kcal

一口入れたら噛む回数を数えます。その時箸は置いて、手は膝の上

利き手じゃない手で箸を使う

腹八分目、つまり控えめに食べるエネルギー制限食で寿命がのびる研究は、80年ほど前から行われていました

原生動物やミジンコ、サクラグモ、ラットなどの動物種において、通常食よりもエネルギー制限食の方が、平均寿命が1.4倍から1.9倍延びたという結果が出たのです

人間に近いサルを対象としたアメリカの試験では、30％のカロリー制限（腹七分目）によって、体脂肪、血圧、血糖値、中性脂肪値などが改善されたことが報告

さまざまな研究から、腹八分目…つまり一定のカロリー制限によって、細胞の老化を遅らせることができるということが確認