食事制限ダイエットからのリバウンドが思った以上に恐ろしいことだった！

ミネソタスタディとは、第二次世界大戦中に行われたヒトの半飢餓実験（Keys,1950）をまとめたものです。この実験の目的は、戦争で低栄養に陥った人々のために効果的な治療法の開発で、現在・過去ともに、心身ともに健康な男性（兵士）100人を募集し、そこからさらに36人を選んで行われました。実験の方法としては、食事のカロリーを半年間半分に制限し、その後、食事制限を解除したうえで3か月間の栄養リハビリを行うというものです。

第二次世界大戦中に行われた半飢餓実験(ミネソタスタディ)という実験があるそうです。32人の健康な兵士に対して、24週間の食事制限を行ったそうなのです。もちろん体重は恐ろしく落ち、精神面が不安定になったり色んな弊害が出たそうなのですが、恐ろしいのは、その後！！食事制限で体脂肪は65％減、脂肪以外の体重は17％の減少だったのですが、食事制限をやめて元の体重に戻したところ、体脂肪の割合は元の体重の割合よりも増加して、脂肪以外の体重は元には戻らなかったんだって。減った筋肉や痩せた臓器はそのまんま。筋肉が減るので基礎代謝も落ち、次のダイエットはもっと過酷になります。

リバウンドとは、何らかの減量法を行って体重が減ったけれども、その減量法をやめた後、体重が元に戻ってしまったり、あるいは減量前よりも増えてしまう現象のことです。しかも、リバウンドの場合、肥満の定義のキーとなる、体脂肪率も一緒に増えるケースがほとんどだといわれています。とくに、極端な食事制限や、運動を伴わない減量、短期間での減量などを行った場合にリバウンドを経験することが多いようです。

リバウンドを繰り返していると、どんどん太りやすく、やせにくい体になっていきます。とくに、極端な食事制限によるリバウンドを繰り返してきた方はその可能性が大。また、栄養の偏りから、カルシウム不足を補うために骨からカルシウムを摂取しようとして、若い人でも骨粗鬆症予備軍になる、女性ホルモンの分泌が低下し、婦人科系トラブルの引き金になるなどのリスクも高くなります。さらに、大幅な体重の増減を繰り返してきた方は、皮膚にスイカ模様のような肉割れができることもあります。