ダイエットに関する間違った情報に踊らされために覚えておきたい知識

太りすぎは体に良くないですが、ある程度の“体脂肪”は蓄えておいた方が良い。

脂肪はエネルギーの貯蓄であり、食べ物に困った人を飢えから救い、運動するときの動力源にもなる。しかし、消費されずにひたすら蓄積されるだけの脂肪は、人の体に肥満と重大な疾患をもたらす。

消費されずにひたすら蓄積されると、内臓脂肪が蓄積して内臓脂肪型肥満となり、糖尿病や脂質異常症、 高血圧などの生活習慣病を発症しやすくなります。

体脂肪は色々な病気の原因になりますが、少なくても問題が起きるので、 体脂肪は「多すぎず、少なすぎず」が健康を保つうえで肝心なのです。

体脂肪が少ないことは、女性にとってはとても魅力的に映るかもしれませんが、体脂肪率は高くても低くても女性にとっては、問題があります。

急激に体脂肪率を下げてしまうと、女性に本来備わっている生殖機能を止めてしまうことにもなりかねません。

成人女性の標準体脂肪率は、20～30％です。20％未満は痩せ形となり、低すぎる体脂肪率にホルモンバランスも崩れがちになるでしょう。実は22～23％あたりが、女性らしい丸みもあり、かつ余分な脂肪もない、理想的なスタイルといえるのです。

自分で食事のバランスを考えられないからダイエット食品に頼るという人もおられると思いますが、ダイエッﾄ食品を永遠に続けるのは不可能です。

例えばダイエット食品にしても、忙しい時の応急処置的な栄養補給に使うのはOKですが、あまりにも頼りすぎるのは問題です。

実際、ダイエット食品に頼りすぎて肝心な筋肉や骨、内蔵の機能が低下してしまったケースが報告されていますし、カロリーだけセーブしてもエクササイズによって身体の代謝量を上げなければ、痩せやすく太りにくい体質には改善できません。

ダイエット食品だけでなく、サプリメントの食べ合わせなどでビタミンAを摂り過ぎると皮膚障害や下痢を起こすなど、サプリメントに頼りすぎてひとつの栄養素を過剰摂取しすぎてしまうと、副作用を起こす心配があります。

低脂肪や無脂肪の乳製品を多くとる女性は、無調整の乳製品を多くとる女性に比べて排卵障害による不妊になるリスクが高くなる。

また、低脂肪・時間厳守マウスより食欲増進ホルモンとストレスホルモンの血中レベルが低下した。高脂肪食は満足度が高く、欲求不満になりにくいらしい。

ダイエット中だからと野菜ばかり食べていると逆に燃えない体になってしまうのです。

お肉系を食べずに野菜ばかりを食べても、タンパク質不足で筋肉が落ちる一方。確かに体重は落ちるかもしれませんが、体型は崩れるし不健康です。これだと“やせた”んじゃなく『やつれた』ですよ。

特に高カロリーなイメージの肉や魚料理に含まれる「たんぱく質」を敬遠する人も多いのでは？ 間違ったダイエットをすると筋肉が減ってたるんだ身体になり、肌や髪までボロボロに…。

私たちにとって一番必要なエネルギー源は、炭水化物、タンパク質、脂質という三大栄養素。野菜はほとんどが水分で、その一番必要な栄養素がほとんど含まれていません。

果物や野菜などは、身体の機能を助け、調子を整えてくれる栄養成分です。

野菜ばかり食べていると、脂肪が落ちるだけでなく筋肉も落ちてしまうのです。

野菜中心ダイエットによる体重減は一時的なことで、脂肪が減っているのではなく筋肉量が減少し、結果的に基礎代謝がダウンした状態になります。

基礎代謝が低下すると脂肪が燃焼されず、太りやすくやせにくい体質になり、やがてはリバウンドが待っています。

ダイエットに詳しい人は、「飽和脂肪酸」が太りやすい、「不飽和脂肪酸」は太りづらい、というところまではご存知かもしれません。

動物性脂肪は、コレステロールを上昇させ、太る原因となる飽和脂肪酸を多く含む。最も動物性脂肪を多く含む食品です。

飽和脂肪酸をまったく摂らないでいると、血管がもろくなったり、貧血を起こしやすくなったりします。

ダイエットや健康維持のためにも脂質をある程度摂取することは大切ですが、その中身、脂肪酸のバランスにも注意することが大切です。

栄養バランスがとれた食事や適度な運動など、体重を減らすことだけでなく、筋肉量を減らさないようにすることがダイエット成功のカギとなる。

運動で脂肪を燃やそうと思ったら…まずは筋トレをして脂肪を分解させて燃えやすい状態にする。その後にウォーキングなどの有酸素運動をして分解された脂肪を燃やす。

痩せるためには「代謝」をあげるのが効率的です。代謝とは、何もしていない状態でもカロリーを消費する体の働きのこと。消費カロリーよりも食事による摂取カロリーが上回ると太ります。筋トレで筋肉量が増えれば代謝がアップ。その結果消費カロリーが増えるので、普通に生活しているだけで脂肪が燃えやすい体になるのです。