こんな関係があったとは…
■全国的に厳しい寒さとなった先週末
横浜でも「初雪」を観測
7日は真冬並みの寒気が日本列島に南下し、東京都心でも日中の最高気温が10℃を下回るなど、各地で厳しい寒さに。
出典各地で厳しい寒さ 横浜では初雪を観測 | NHKニュース
北日本は記録的な大雪に見舞われたほか、神奈川・横浜市では平年より6日、昨シーズンより50日早い初雪を観測した。
出典北日本は大雪 都心も初雪か 住宅火災も 消防車走行困難 – FNN.jpプライムオンライン
■しかし、この先は一転して「高温傾向」に
最高気温が15℃を上回る日も
9日は広い範囲で気温が上昇し、九州~近畿では15℃を超えるなど、11月下旬並みの気温となった。
出典8日 北海道は真冬並み 関東から九州は平年並みに (2019年12月8日) – エキサイトニュース
この先も、北海道~四国、中国は11日頃、九州南部や沖縄、奄美は13日頃、九州北部は14日頃から「かなりの高温」になる可能性も。
出典本当に暖冬?真冬の寒さの列島 来週は気温一変(日直予報士 2019年12月07日) – 日本気象協会 tenki.jp
最高気温が15℃を上回る日も増え、厚手のニットにダウンコートなど真冬の装いだと、日中は暑いと感じることもある見込み。
出典本当に暖冬?真冬の寒さの列島 来週は気温一変(日直予報士 2019年12月07日) – 日本気象協会 tenki.jp
■この暖かさの要因の一つが「インド洋ダイポールモード現象」
エルニーニョ現象が終息したこの春以降も、インド洋ダイポールモード現象が続いている。
出典インド洋ダイポールモード現象 豪の森林火災と日本の暖冬(片山由紀子) – 個人 – Yahoo!ニュース
オーストラリア気象局は、ダイポールモード現象が当初の予測より長引き、来年1月まで続く見通しを示している。
出典インド洋ダイポールモード現象 豪の森林火災と日本の暖冬(片山由紀子) – 個人 – Yahoo!ニュース
■インド洋ダイポールモード現象とは?
世界の気候に大きな影響を与える
インド洋熱帯域において、初夏~晩秋にかけて東部で海水温が低くなり、西部で海水温が高くなる現象。
出典【台風傾向2017】9〜10月は関東接近の恐れも – ウェザーニュース
発生の原因はよく分かっていないが、エルニーニョ現象と同様に世界の気候に大きな影響を与えることが明らかになっている。
具体的には…
インド洋東部では下降気流が発生して高気圧が強まる一方で、西部やフィリピン近海では上昇気流が強まって対流活動が活発化する。
出典【台風傾向2017】9〜10月は関東接近の恐れも – ウェザーニュース
その結果、東アフリカで雨が多くなる一方、インドネシアでは雨が少なくなり、フィリピン近海では台風が発生しやすくなる。
■オーストラリアの森林火災の要因にも
オーストラリア南東部のニューサウスウェールズ州などで相次ぎ発生し、コアラが焼け死ぬなど深刻な被害が出ている森林火災。
出典オーストラリア森林火災、衰える気配なし シドニーに迫る | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
同国では森林火災は珍しくないものの、今年は南半球の夏が始まる前に40℃を上回る高温が続き、強風や乾燥した気候によって例年より早く森林火災シーズンが始まった。
出典オーストラリア森林火災、衰える気配なし シドニーに迫る | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
これも、ダイポールモード現象により発生した上昇気流が乾いた空気となって、同国に流れ込んでいるためと考えられている。
出典インド洋ダイポールモード現象 豪の森林火災と日本の暖冬(片山由紀子) – 個人 – Yahoo!ニュース
■日本への影響
「高温少雨」傾向となりやすい
強い上昇気流はユーラシア大陸を西から東に流れる偏西風の流れを変え、偏西風が日本の北を流れやすくなる。
出典インド洋ダイポールモード現象 豪の森林火災と日本の暖冬(片山由紀子) – 個人 – Yahoo!ニュース
すると、南からの暖かい空気が日本列島を覆いやすくなり、「高温少雨」傾向となる。
今年も暖冬ですな
— ATOM (@_ATOM_ATOM_) December 9, 2019
ニット女子が増える時期なのに
暖冬とかホントに嫌がらせでしかない。— 悠 (@19jihai28chu) December 9, 2019
正のインド洋ダイポールモード現象で東アフリカは暴風雨とか。https://t.co/GJR8j8AB56
関連する偏西風の蛇行により、日本の冬は暖冬でスタートの予想。
寒さの底となる2月にはダイポールモードの衰退とともに暖冬傾向が落ち着く予想で、平年通り寒くなる可能性が示されています。 pic.twitter.com/1pz9TMxiFC
— 小越久美 (@okoshikumi) November 25, 2019
■体調管理などには十分注意を!
いずれにしても、暖冬傾向となり、年明けにかけて平年より厳しい寒さの日は少なくなる見込み。
出典8日 北海道は真冬並み 関東から九州は平年並みに (2019年12月8日) – エキサイトニュース(2/2)
しかし、朝晩はしっかり冷え込むほか、一時的な寒気の南下はあるので、体調管理等には十分注意するように。
出典週間 寒気は一時的 師走なのに15度超えも(日直予報士 2019年12月09日) – 日本気象協会 tenki.jp