あっという間に火が広がった原因に!?首里城に使われる『桐油』とは?

社会ニュース

火災の原因が早くわかってほしいですね

▼沖縄のシンボルとして知られる

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琉球王国の政治・外交・文化の中心地として栄えた首里城。

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1945年の沖縄戦で灰燼に帰した首里城は、1992年、沖縄の本土復帰20周年を記念して国営公園として復元されました。

出典首里城について | 首里城 ‐ 琉球王国の栄華を物語る 世界遺産 首里城

正殿を二層三階建てとすることや装飾化した龍柱は日中にも類例がなく、琉球独自の形式といってよいだろう。

出典首里城正殿と御庭 | 施設紹介 | 首里城 ‐ 琉球王国の栄華を物語る 世界遺産 首里城

首里城跡は2000年12月に、日本で11番目の世界遺産として登録されました。

出典首里城について | 首里城 ‐ 琉球王国の栄華を物語る 世界遺産 首里城

▼そんな首里城で10月31日に火災が発生

令和元年10月31日未明、県民にとって象徴的な、世界遺産の首里城跡に復元された「首里城」が、火災により正殿をはじめ少なくとも7棟が全焼。

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当時、北から風速2~3メートルの風があって一気に北殿や南殿などに延焼したという。

出典正殿内で火災、漆塗りが燃焼速めたか 那覇市消防が見方

さらに、建物が燃えると発生する放射熱により、北殿と南殿の木造部分が熱せられて燃え始め、燃え広がった、と消防はみている。

出典正殿内で火災、漆塗りが燃焼速めたか 那覇市消防が見方

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出火当時、警備員が正殿北側のシャッターを開け、中で煙がのぼっているのを発見、次に駆けつけた警備員も、正殿の北側裏手の1階の窓から、煙が噴き出しているのを見たという。

出典首里城火災 正殿1階北側が火元とほぼ断定(日本テレビ系(NNN)) – Yahoo!ニュース

警察や消防は関係者立ち合いのもと3日も130人態勢で実況見分を行っていますが、がれきの撤去作業に予想以上に時間がかかっていて出火原因もいまだ特定されていません。

出典首里城火災出火元は正殿1階北側でほぼ断定(沖縄ニュースQAB) – Yahoo!ニュース

▼なぜこれほどの火災になったかというと

出典:AMAZON:シマモト 桐油 400ML

「本土の古い建造物は漆塗りだが、桐油を使うのは沖縄特有。あっという間に焼け広がったのは、この油も原因の一つだろう」

出典赤色出す塗料の「桐油」で火勢拡大か 防火体制が不十分の指摘も(沖縄タイムス) – Yahoo!ニュース

桐油とは?

出典:AMAZON:種子パッケージ:Verniciaアブラギリ(5種/種子)

西日本と中国に自生し、また栽培もされる。葉の形はキリに似る。葉の基部には柄のついた蜜腺が1対ある。

出典アブラギリ – Wikipedia

花は6月頃咲き、5弁で白く径3cmほど、円錐花序をなしよく目立つ。果実は円いさく果で6個の大きな種子を含み、秋に熟す。

出典アブラギリ – Wikipedia

その種子から得た油を桐油という

出典:AMAZON:桐油 (業務用) 5L

日本産のものはアブラギリの種子からとったもので、黄色または橙(だいだい)色の液体。

出典桐油(キリアブラ)とは – コトバンク

主に木材の表面に艶をだすために塗られるものです。

出典首里城の火災拡大原因の桐油とは?放火犯を名乗る近藤チャンネルについても

乾性油で強い塗膜を形成するので防水性が高く、外壁等雨風のよく当たる部分での使用に適しています。

出典桐油300mlビン | 山中油店オンラインショップ

日本では古くから桐油紙・番傘などに使用。

出典桐油(キリアブラ)とは – コトバンク

▼なぜ、桐油が使われるようになったかと言うと

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1992年当時、復元された首里城正殿の外壁は、漆塗装されていたが、紫外線の強い沖縄に適した琉球の伝統技法でなく、本土仕様だった。そのため、塗装が脱落、剥離した。

出典ハイサイ人類学:首里城正殿は巨大琉球漆器!

それを防ぐため、2006年から始まった首里城正殿の新た漆塗装は、琉球王国時代の琉球漆工の技法によって始まった。

出典ハイサイ人類学:首里城正殿は巨大琉球漆器!

再建された首里城には桐油が使われるようになった

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首里城正殿の壁等の彩色塗装には、桐油が塗られている。

出典首里城正殿と御庭 | 施設紹介 | 首里城 ‐ 琉球王国の栄華を物語る 世界遺産 首里城

通常はうるしを塗るのですが、沖縄の首里城はうるしを塗った上にさらに桐油が塗られ、首里城のシンボル赤くてきれいな柱にしていました。

出典首里城の火災拡大原因の桐油とは?放火犯を名乗る近藤チャンネルについても

https://twitter.com/okkmoon7/status/1190445386571239424

▼また、漆について

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塗料であり接着剤でもある、漆。

出典時代を超えるうるわしの日本|うるしの國・浄法寺

漆は、「うるわし・うるおす」が語源であるという説もあるように大変美しい塗料です。神秘的な光沢、格調高い色合いは、年月がたつにつれ深みを増していきます。

出典漆(うるし)-文化財を維持する特用林産物 | 文化財を維持する特用林産物 | 日本特用林産振興会

また、天然素材である漆は無公害の塗料で、耐久性、耐薬品性にも優れた素材です。

出典漆(うるし)-文化財を維持する特用林産物 | 文化財を維持する特用林産物 | 日本特用林産振興会

しかし一方で

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那覇市消防局の島袋弘樹局長は「漆を塗った建物はいったん燃え出すと簡単に消せない」と、火の勢いが持続した要因に挙げた。

出典赤色出す塗料の「桐油」で火勢拡大か 防火体制が不十分の指摘も(沖縄タイムス) – Yahoo!ニュース

▼多くの人が訪れた事のある首里城

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2019年10月31日の全焼を受けて、今後、首里城の修復が政府の協力もあり行われていくものと予想されます。

出典首里城は今まで何回燃えた?再建期間は何年かかる・いつまでや費用についても | 体感エンタ!

那覇市が首里城再建支援のために1日午後からインターネットを通じて始めた寄付額が3日、開始3日目で目標の1億円に達した。引き続き寄付の募集は続ける予定という。同日夜には1億4千万円を超えた。

出典首里城再建へ寄付1億4千万円 那覇市、3日で目標突破 引き続き募集(沖縄タイムス) – Yahoo!ニュース

首里城は今までに4度の全焼被害にあっており、そのたびに修復・再建が行われてきました。

出典首里城は今まで何回燃えた?再建期間は何年かかる・いつまでや費用についても | 体感エンタ!

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