妊娠中に体重が増えて行くのは当たり前のことですが、妊娠中に体重が極端に痩せすぎたり、太り過ぎたりすると、赤ちゃんが将来大人になった時に色々なリスクを招くという。母子ともに健康的に過ごすためにも妊娠中の体重管理が大切みたいです。
妊娠中の適正体重って?
母体必須体重増加というのは、ママに必要な体重増加分。大きくなった子宮や蓄えられた脂肪分、また妊娠によって増えた血液や体液分です。
赤ちゃんの成長とママに必要な体重増加は約7~8kg。最終的に10kg増えた人は、約2~3kgが余分な脂肪というわけです。
病院によっては“個々の体重は関係なく、全員7キロ以内で抑える”という病院もありますし、“体重増加が15キロ以内ならOK”という病院もあります。
妊娠中に体重が増えすぎると、赤ちゃんやママにとって色々なリスクがあるため、近年は特に体重コントロールが重要視されています。
出典妊娠7カ月、体重が増えすぎて怒られた!食欲を抑える簡単な方法はあるの? | イクシル
太りすぎは問題となります。それは妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスクを高めてしまうためです。
出典太り過ぎも痩せ過ぎもダメ!妊娠中の正しい体重増加のススメ[カラダノート] 症状や対処法・予防や治療の方法など20000件以上
逆に痩せすぎも妊婦さんにとっては危険な要因となります。妊娠中の貧血や切迫早産、低体重児での出産等のリスクが高まるためです。
出典太り過ぎも痩せ過ぎもダメ!妊娠中の正しい体重増加のススメ[カラダノート] 症状や対処法・予防や治療の方法など20000件以上
最近では低出生体重児が問題となっている
体重2500グラム以下の低出生体重児が増える。
新生児の体重が低下しているのは、痩せすぎの若い女性が増加していることが主因だ。
出典妊婦さん、痩せすぎ注意 2500グラム以下の低出生体重児が増加 – 47NEWS(よんななニュース)
女性で妊娠中の体重増加量が7kg未満の場合には、低出生体重児(出生体重が2,500g未満の赤ちゃん)を出産するリスクが高いとされています。
出典赤ちゃん&子育てインフォ|インターネット相談室 【妊娠中の気がかり(体重・食事・病気・体調など)】Q&A
平成22年全出生数中の低出生体重児(2500g以下で生まれた赤ちゃん)の割合が9.6%となり、正確には女の赤ちゃんの10.8%、男の赤ちゃんの8.5%が2500g以下の体重で生まれています。赤ちゃん全員の平均で言えば、30年前よりも約250g減っていることになります。
出典ecomom[エコマム] ママこそ美しくすこやかに 第65回 妊娠中に体重が増えないと糖尿病のリスクに!?
妊娠前の食習慣が妊娠中も続く傾向があって、栄養状態の望ましくない妊婦が多く、「10人に1人が低出生体重児で、その頻度は日本が貧しかった昭和26年に比べて3割も高い。
出典若い女性の栄養不足が子供の将来に影響!?:日経ウーマンオンライン【効くニュース from 日経ヘルス】
一概には言えませんが、生まれた時の体重が小さい赤ちゃんは胎児期の栄養状態が悪く、お母さんのおなかの中で「倹約スイッチ」がONになっているのでは、という学説があります。
出典ecomom[エコマム] ママこそ美しくすこやかに 第65回 妊娠中に体重が増えないと糖尿病のリスクに!?
低体重児は、栄養の摂取が上手に行えず、虚弱だったり、知能や運動能力の発達に問題が生じる場合もあります。
出典Come On! 糖尿病教室-第12回 妊娠と糖尿病の関係/教えて!「健康コラム」/糖尿病特集サイト/メディマグ. 糖尿病
出生体重が軽かった子どものほうが、その後の成長過程で生活習慣病になるリスクが高まる。
出典極度のダイエットは子の病気につながる? – 低出生体重児と疾病リスクの関係 | マイナビニュース
低出生体重児が将来、2型糖尿病を発症するリスクが高いこと、さらには低体重でうまれた女性は、妊娠糖尿病になるリスクが約5倍高いことを示すデータも報告されています。
出典極度のダイエットは子の病気につながる? – 低出生体重児と疾病リスクの関係 | マイナビニュース
体重が増えすぎても減りすぎてもいけない
妊娠すると食欲が増す傾向がある。出産に必要な体力をつけるための「自然の摂理」だが、太り過ぎは禁物。
出典軽い新生児増加 発育不良や習慣病懸念 / 医療・健康 / 西日本新聞
母体が低栄養だと、胎児に栄養が十分に行き渡らない。妊娠後もずっとやせた状態だと、低体重児が生まれる可能性が高くなる。
出典軽い新生児増加 発育不良や習慣病懸念 / 医療・健康 / 西日本新聞
妊娠中の望ましい体重増加の目安は自分のBMIの値から計算します。
出典管理栄養士より
BMIとは、自分の体重の肥満度をチェックする方法です。BMIが「22」に近いほど妊娠しやすいとされています。また妊娠中にもBMI計算を目安に体重の増加を考えていくので、あなたのベスト体重とBMIをチェックしておくことをお薦めします。
例えば妊娠前のBMIとお産のときのBMIの差が大きい人、つまりたくさん太った人ほど帝王切開になる確率が高くなる。
出典あなたは何kgまで太ってだいじょうぶ? – gooベビー
たとえば妊娠8ヵ月で、身長160cm、体重が60kgだとすると、BMIは23.43。ほぼ平均の適正な範囲とわかります。
妊娠中の体重管理で最も重要なのは、栄養バランスのとれた食事をとる事です。
出典妊娠中(妊婦)の食事【バランスガイド】 | 妊娠・出産・育児パーク
「1日3回の食事にできるだけいろいろな食品をバランスよく薄味で食べること+鉄&カルシウムをたっぷりとること」が妊娠中の食生活のポイントです。
バランスのよい食事は、厚生労働省が推奨する「食品栄養バランスガイド」を参考にするとよいですよ。
出典子供が欲しいけど太っていると妊娠しにくいって本当!? | マイナビニュース
『食事バランスガイド』とは、1日に「何を」「どれだけ」食べたらよいかが一目でわかる食事の目安です。
出典妊産婦のための食事バランスガイド[妊産婦の食生活] | 妊娠・出産期 | 岩手県子育て応援ポータルサイト【いわて子育てiらんど】
これは厚生労働省・農林水産省が発表している「食事バランスガイド」の妊産婦版です。
出典妊娠中の体重管理と食事バランス [妊娠中の食事] All About
食品を主食、副菜、主菜、乳製品、果物のカテゴリーにわかれており、それぞれの単位もあるので、お皿の数で簡単に計算できるのでカロリー計算よりわかりやすいのが特徴です。
出典妊娠中の体重管理と食事バランス [妊娠中の食事] All About
ダイエットなどをしていて体重を気にしている女性は、炭水化物を極端に嫌う傾向があります。しかし、妊娠中のダイエットとなると話は別。
妊娠中に炭水化物の摂取を怠ると、低体重児が生まれる確率が上がるというデータがあります。
妊娠前半に炭水化物摂取量の少なかった妊婦の子どもは、6歳、9歳での体脂肪量の増加や肥満、高血圧を発症するリスクが高いことを示すデータが報告されています。
出典極度のダイエットは子の病気につながる? – 低出生体重児と疾病リスクの関係 | マイナビニュース
タンパク質は赤ちゃんのカラダの成長に大切な栄養源です。各器官や組織、細胞は何百万ものタンパク質を積み重ねていくことで成長するのです。
妊婦さんが食べるたんぱく質の50%は胎児の発育成長に利用されます。15%は胎盤など胎児の体を作るのに利用されます。この時期には子宮と乳房が大きくなって血液量が増えるため良質のたんぱく質がもっとも必要になります。
出典妊娠期間別たべると良い必修栄養素 l マタニティー&妊婦マッサージのサイト「女母JOJO」
食べ過ぎの原因は、案外、妊娠中のストレスからくることが多いもの。体重を上手に管理していくためには、思い切って外で体を動かすことも大切です。
妊娠中に体を動かすことは、腰痛や便秘など妊娠中の不快症状を軽減したり、妊娠高血圧症候群や糖尿病などの予防につながります。
出典妊娠中の運動とマタニティスポーツ| 妊娠中のマタニティライフアドバイス
安定期に入ったら誰でも運動できるわけではありません。例えば、多胎妊娠や前置胎盤、妊娠中毒症や貧血気味だと医師からストップがかかることもあります。
妊娠5ヶ月の妊婦検診で医師に、体を動かすストレッチやウォーキングをしてもよいか確認してください。それから運動をはじめるほうが安心です。