高血圧だけじゃない、減塩はダイエットにも効く！

もともと日本人は、世界的にみても塩分の摂取量が多く、もっと減塩に取り組む必要があるといわれています。

つい手が伸びて、食べだすと止まらないしょっぱい系…。お酒にも合うので気づくとついつい食べすぎた！なんてことよくありますよね。

私たち日本人にとってナトリウムは不足することはほとんどなく、むしろ摂り過ぎが心配される成分。

塩分過多が続くと高血圧や腎臓疾患、不整脈、胃がんなど様々な疾患のリスクが高まります。

塩分を摂りすぎると血液の水分量が増加し高血圧になりやすいため注意が必要です。

減塩した食事は、高血圧患者のために必要な健康食だと思われていますが、実は減塩の食事というのは、ダイエットの効果も期待されています。

ダイエットには糖分や脂肪分を控えることが大事なのはもちろん、塩分を控えることもダイエット効率を高めるものです。

塩分を摂りすぎると体内の水分量を増やして塩分を薄めるようにはたらきます。その結果、体内に水分が増えた分、むくみやすくなり、体重が増えるのです。

塩分を多くとると血液中の塩分が増えます。すると、腎臓が塩分濃度を薄めるために、身体から水分が出て行くのを防ごうと働くので体液量が増える、もちろん体重も増えるというわけ。

塩分を摂り過ぎると体の水分量が増えます。塩分を摂り過ぎるとむくむのはこのためです。この状態が続くと、代謝が落ち、やせにくい体になってしまいます。

塩分過多で血管が硬く、細くなるので、体内の血流は阻害されるのです。硬くて狭くなった血管では、老廃物を排出する事もちゃんとできなくなって、体の老化が進行していきます。

減塩をして菜食を中心とすることで、自分に必要な食べ物や、必要な量が自ずとわかり、食べ過ぎることもなくなってきます。

自分が食べたい量だけ食べても問題なく、それだけで、 3日で2.5 kg痩せれた、という体験をした人もいるくらいです。

腸にかかわる筋肉の緩和やホルモンバランス改善の影響で、お通じが良くなって痩せる

減塩して、野菜や果物を中心とした食生活をすれば体の余分な老廃物と水分が排出されリセットされます。

腎臓の働きを活発にさせて、老廃物の排出（デトックス）を促す効果もあります。

余分な水分が抜けることで代謝が良くなり、結果カロリーを消費しやすくなり痩せる

塩はカロリーがありませんが、食欲を増進させることが問題だと思います。

塩分が多いメニューだと、ご飯などの炭水化物を必要以上に食べてしまったり、喉が渇いてビールやジュースを飲み過ぎるなど、カロリーオーバーになりやすいもの。

極端な塩抜きではなく目標値まで減塩することで、健康やむくみの解消に役立つという効果があるのです。

ただし、塩分も体内にとって必要な栄養素の１つ。全く摂取しなければ逆に体調を崩してしまいます。

もちろん、スナック菓子やカップラーメンなども塩分量が多いのでNG。

体内にある水を減らすために水をいっぱい飲むなんて変な話と感じますが、減塩ダイエットをしているなら、水をいっぱい飲むことで効果があがります。

意識して水分を摂ると、体内の塩分の濃さが薄まったところで塩分の排出が加速するので、そうなるとむくみもどんどん取れて、むくみにくい体質になります。

水を意識的にたくさん飲むようにします。一時的にむくむこともありますが、そこは心配無用。体内の余計な塩分と水分が排出されるためには、水を飲むことが必要です。

1日1.5～2リットルぐらいを、一気に飲み干すのではなく、少しずつこまめに飲むようにしましょう。

塩ダイエットの間は自炊にして塩分をコントロールし、体内の余計な塩分を排出する作用のあるカリウムを多く含む、野菜や果物を積極的に摂ります。

カリウムは体内の塩分を排泄する働きがあります。野菜や海藻、芋類、果物に多く含まれています。

ラーメンのスープを半分残すだけでも塩分を2～3gカットできます。また、お味噌汁を具だくさんにすると、それだけ汁の量を減らすことができます。

やっぱり、味付けが物足りない！　美味しくする工夫は、お酢や香辛料、ハーブ、薬味などを駆使すること。

やはりただ減塩しただけでは味気なくなってしまいますので、そこを補うためには、香辛料やハーブ、薬味、お酢、レモン汁、オイルなどを利用し、風味や旨みをアップさせます。