遺伝子操作でダイエット！？「遺伝子スイッチ」が特定される

「そんなに食べてないのに、なんで痩せないの！？」

人には現状維持機能が備わっているので適正体重と適正体脂肪量を超えることはないのに、なぜ現に人は太りすぎてしまうのか。

太るメカニズムは１００％解明されているわけではありませんが、ダイエットのせいで太る理由は「肥満遺伝子」にある可能性があります。

太りやすいか太りにくいかの体質にはさまざまな要因が関わっていますが、その１つに遺伝があります。

推定される遺伝率は60パーセントから70パーセントだ。

ある個人を他の人と比べてより肥満になりやすくする遺伝子スイッチを特定したとの研究論文が19日、発表された。

これまでのところ、肥満のプロセスを食い止めるためにマウス遺伝子とヒトの細胞を実験室で操作することはできているが、まだ臨床段階には至っていないとしている。

遺伝子にはスイッチがあり、それをいろいろな方法でそのスイッチをオンにしたり、オフにしたりすることができます。

必要な時にスイッチがオンになり、必要なくなるとオフになるのです。

現在このような遺伝子のスイッチングのメカニズムを調べる研究が世界中で行われています。

遺伝子改変技術を用いて、遺伝子の発現パターンを「やせ型」と「肥満型」のものとに切り替えることができたという。

研究が順調に進めば、新たな肥満の治療法を提供する可能性もある。

マウスを使った実験では、脂肪細胞内にある対応遺伝子を抑制したところ、マウスの代謝が上がり、餌を減らしたり運動量を増やしたりしなくても、体重が減ったとしている。

まだ詳細については分かっていない、脂肪や肥満に関連する「FTO」と呼ばれる遺伝子領域に着目。

FTOは最も強力な肥満遺伝子

体をよく動かせば、FTOなどの遺伝子のスイッチをにオフにして、その影響を30パーセント以上減らすことができるのだ。