妊娠中に栄養不足になるデメリットは大きいのです。
20代30代女性は栄養不足が深刻
2016年11月14日(月)厚生労働省の調査によって、20代~30代女性はやせている人の割合が高く、カロリー摂取も必要量を下回っているなどの栄養不足のケースが多いという結果がわかりました。
出典【医師監修】低体温の人は風邪が長引く?体温と免疫力の関係 | ヘルスケア大学
20代女性の約4人に1人、30代の7人に1人は「痩せ」(BMI18.5以下)で、その割合は年々増加している。実際、20代女性の平均エネルギー摂取量は食事摂取基準の1950キロカロリー(身体活動レベル2)を大きく下回る1600キロカロリー台。
出典妊婦さん痩せすぎにご用心、子どもの病気リスク高める|健康・医療|NIKKEI STYLE
■女性が社会進出し、職業を持つことが増えたことなどに伴い、忙しさから朝食を食べなくなった。 ■ダイエットブームや「ファッションモデルのように細いことが理想」といった、健康上は誤った認識が広がったことにより、自主的に食事量を制限したりする女性が増えた。
出典《厚労省発表》20〜30代女性の栄養不足深刻化 3つの足りない栄養素とは? Doctors Me(ドクターズミー)
ママが痩せていると赤ちゃんも小さくなる!?
妊娠前の食習慣が妊娠中も続く傾向があって、栄養状態の望ましくない妊婦が多く、「10人に1人が低出生体重児で、その頻度は日本が貧しかった昭和26年に比べて3割も高い」
出典妊婦さん痩せすぎにご用心、子どもの病気リスク高める|健康・医療|NIKKEI STYLE
注目はBMI
BMI=体重÷(身長×身長)
出典BMIと標準体重の計算式!BMIの基準値は18.5~24.9|メディチェ
これから赤ちゃんを産みたいと思っている人は、自分のBMI(体格指数)が18.5以上あるか確認を。それ以下なら体重を増やすよう、食事を見直そう。
出典若い女性の栄養不足が子供の将来に影響!?:日経ウーマンオンライン【効くニュース from 日経ヘルス】
赤ちゃんが小さく生まれるということは
成人病を引き起こす素因の70%は、胎児期や新生児期の栄養不足。成人病は生活習慣病と言われますが、じつは、後天的な影響は30%にすぎないという説があります。
「受精時から胎盤が作られる胎芽期、胎児期、乳児期までの最初の約1000日間のお母さんの栄養状態などの環境が、赤ちゃんの遺伝子の働きを調節するメカニズムに影響を与え、将来の病気の素因を作ることが分かってきた」
出典妊婦さん痩せすぎにご用心、子どもの病気リスク高める|健康・医療|NIKKEI STYLE
少ない栄養で生きていかれるようにプログラムされて生まれた赤ちゃんが、生後、急にたくさんの栄養を与えられると、当然、肥満になります。
葉酸と母乳育児が成人病のリスクを減らす
葉酸が十分に足りていると、遺伝子が正しく発現し、将来、成人病になるリスクを減らすことができるという研究結果が出ています。
葉酸は、赤ちゃんの成長はもちろん、妊娠中毒症や悪性貧血の改善、さらにマタニティブルーの抑制にも働くという見方もあり、ママにとっては欠かせない栄養素なのです。
生後半年間、母乳育児を続けることができれば、赤ちゃんの成人病になるリスクを減らすことができます。しかも、母乳は、お母さん自身が将来、糖尿病になるリスクも減らします。母子ともに非常によい働きをするんです。母乳で育てると、ストレスに強い脳が育つというデータもあります。
胎児期に低栄養にさらされた赤ちゃんの影響は、その後3世代続くと言われています。お母さんが栄養不足の状態で妊娠し、妊娠中もあまり体重を増やさなかったことが、後々の世代にまで影響するのです。赤ちゃんの将来を左右するのはお母さんの食事なのです。いつも以上にしっかりバランスよく食べて、適切に体重を増やしていってください。そして、どうぞ健康な赤ちゃんを産んでください。