高橋まつりさんの事件で注目された電通が、また懲りずに違法残業で是正勧告を受けていたことが分かりました。
■忘れもしない「高橋まつり」さんの事件
出典:AMAZON:過労死ゼロの社会を―高橋まつりさんはなぜ亡くなったのか
大手広告会社電通の社員で過労自殺した高橋まつりさん=当時(24)
出典神戸新聞NEXT|総合|自殺の電通社員遺族 神戸で講演「今も納得できぬ」
2015年12月25日、彼女は投身自殺をした。その後、過労の末の自殺と労災認定をされた
出典新入社員に伝えたい、高橋まつりさん事件がこの社会に問いかけたもの(中野 円佳) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)
月の残業時間が105時間を超え、昨年12月のクリスマスの日に会社の寮から投身自殺してしまいます
出典月105時間の残業、電通女性社員を自殺に追い込んだ現代の身分制度
■電通は高橋まつりさんの事件前にも同様の事件を
高橋まつりさんについてのニュースを見たときの衝撃を覚えている。前途洋洋に見える若い女性が……というショックもあったし、以前過労自殺を起こしている電通でまた?という驚きもあった
出典新入社員に伝えたい、高橋まつりさん事件がこの社会に問いかけたもの(中野 円佳) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)
1991年8月27日、電通に入社して2年目の男性社員(当時24歳)が、自宅で自殺した。男性社員の1ヶ月あたりの残業時間は147時間にも及んだ
1991年の「電通事件」を受けても、電通の過労死に対する態度に改善は見られなかったのか、2015年にも再び電通社員の過労を原因とした自殺事件が起こりました
出典電通事件とは?1991年の男性社員の自殺・2015年の新入女性社員の自殺などの全貌を詳しく解説 | ビズキャリonline
■そして今回、電通にまた「違法残業」が発覚した
「電通」の東京本社が2019年9月、三田労働基準監督署から違法残業などを指摘され、是正勧告を受けていたことがわかった
出典電通 違法残業など また是正勧告 有罪判決の翌年度事案 – FNN.jpプライムオンライン
二〇一七年、違法残業を防ぐ措置が不十分だったとして労基法違反の罪で有罪判決を受け、確定した。その後も適正な労務管理を行っていなかった実態が指摘
出典東京新聞:電通、また違法残業 有罪確定後も 9月に是正勧告:社会(TOKYO Web)
電通は新入社員が過労のため自殺し、長時間労働の是正に取り組むとしていました
出典電通で違法残業 9月に労働基準監督署が是正勧告 | NHKニュース
■しかし是正されていなかった
広告大手の電通が、社員に最長で月156時間を超える違法な残業をさせ、労働基準法違反と労働安全衛生法違反があった
出典電通 違法残業で是正勧告 社員自殺で有罪確定後も:ワールドビジネスサテライト(WBS):テレビ東京
18年に労基法違反2件、安衛法違反1件があったとして是正勧告を受けた
36協定違反2件は、営業関連の部署で、中には上限を超す違法残業が4回あり、残業時間が最も長いものは、156時間54分に及んでいた
出典電通 違法残業など また是正勧告 有罪判決の翌年度事案 – FNN.jpプライムオンライン
■その他の問題も指摘されている
また、労使で職場の健康や安全の確保を話し合う安全衛生委員会で、委員選任の手続きが不適切だったとする指摘も受けた
出典東京新聞:電通、また違法残業 有罪確定後も 9月に是正勧告:社会(TOKYO Web)
従業員代表が推薦した委員候補の選出に不備があったという
出典東京新聞:電通、また違法残業 有罪確定後も 9月に是正勧告:社会(TOKYO Web)
電通は「勧告を受け、それまで手書きで行っていた残業時間の延長申請の手続きをシステム化するなど再発防止に取り組んでいる。今年度については違法な残業は発生しておらず、引き続き、労働環境改革に注力してまいります」とコメント
出典電通で違法残業 9月に労働基準監督署が是正勧告 | NHKニュース
■この電通のニュースにネットからは厳しい声が
ひどい企業が有罪判決受けてさらに是正勧告受けても平然と存続できるなら、法律がある意味なくないか……。
電通で違法残業 9月に労働基準監督署が是正勧告 | NHKニュース https://t.co/lnCGd1jR2v
— ラジオ (@kunimitaiyoh) December 6, 2019
電通、有罪後も違法残業 ずさんな労務管理に是正勧告(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース https://t.co/8bgP7lEfjv
金儲け大好きな電通が、改善するわけがない(笑)
— 合唱モンスター@1/11EARTHリベンジ (@tomoaki1972orz) December 6, 2019
変わらない企業なんだなという印象がすごい / “電通、有罪後も違法残業 ずさんな労務管理に是正勧告:朝日新聞デジタル” https://t.co/gAcCsV1QA3
— 葛城 紫野 (@shino_katsuragi) December 6, 2019
電通という会社 社会に何の寄与をしているのか?宣伝業界で隠然たる支配力、儲かるらしいが 昔のやくざと同じじゃないか? 電通でまた違法残業、最長156時間超 違法残業での有罪判決後も続く時間外労働|ニフティニュース https://t.co/4ET1spA5vT
— Hideo Wada (@kbsan_t) December 6, 2019
この会社は膨大な政府事業の受注を受けている。違法残業繰り返す企業に政府が発注を続けているのは大きな何かがあるからだろう。マスコミもつっこまない。#電通 #違法残業
電通でまた違法残業、最長156時間超 違法残業での有罪判決後も続く時間外労働|https://t.co/UT81Opyhyh
— かくしゅん (@kakushun) December 6, 2019
■電通だけではない、違法残業が未だに残っている
静岡労働局が長時間労働の疑われる868事業場を対象に平成30年度に実施した監督結果で明らかになった
出典長時間労働 4割で違法残業発覚 静岡労働局・平成30年度監督結果 |監督指導動向|労働新聞社
約4割で違法な時間外労働が発覚している。32事業場では、月200時間を超える違法な時間外労働を行わせていた
出典4割で違法残業に 3000社超を監督指導 東京労働局 |労働新聞ニュース|労働新聞社
母集団が異なり、単純比較はできないが、17年度も約45%、1万超の事業所で確認されており、違法な状況が依然残っている実態が浮かんだ
出典違法残業の事業所1万超 調査対象の4割、厚労省(共同通信) – Yahoo!ニュース
■なくならない現実
沖縄労働局(福味恵局長)は18日、2018年度に長時間労働が疑われる県内213事業場に対して労働基準監督署が実施した監督指導の結果を公表した。213事業場の85・9%に当たる183事業場で労働基準関係法令違反を確認
出典県内違法残業108ヵ所 18年度 過労死ライン超え66ヵ所 – 琉球新報 – 沖縄の新聞、地域のニュース
山梨労働局が昨年度、県内事業所を監督指導した結果、8割以上の事業所が長時間労働などで法令違反があったことがわかりました
出典違法残業調査 46%の企業が過労死ライン | UTYテレビ山梨
労働者に残業をさせる場合には、労使間で「三六協定」を結ぶことが必要。協定がなかったり、協定の上限を超えたりすると違法となる
出典違法残業の事業所1万超 調査対象の4割、厚労省(共同通信) – Yahoo!ニュース
■大手製薬会社「武田薬品」も指摘された
武田薬品が、社員に違法な時間外労働をさせていたとして、労働基準監督署から2回の是正勧告を受けていたことが10日までにわかった
出典武田薬品 違法残業で2回の是正勧告 健康経営優良法人も自主返納 | ニュース | ミクスOnline
36(サブロク)協定の時間外労働限度時間を超えて労働させたケースや、賃金不払いのケースなど。4月の是正勧告(36協定違反)も記載されていたが、加えて5月にも光工場で是正勧告(賃金不払い)があった
出典武田薬品「ホワイト企業認定返納」のお粗末な一部始終、内部資料を入手 | Close-Up Enterprise | ダイヤモンド・オンライン
同社は従業員の健康管理に戦略的に取り組む企業が認定される「健康経営優良法人」だったが、経済産業省によると、6日に自主返納した