石器時代の食生活？〝パレオ・ダイエット（原始人ダイエット）〟って何？

パレオダイエットとは、この旧石器時代の食生活を再現したダイエットであり、すなわち原始人の食生活に立ち戻る手法といえます。

原始人の食事生活を基礎としているので、調味類・砂糖類なども一切使わない。穀物（米・麦など）や豆類（大豆・あずきなど）も摂取しません。

パレオダイエットは「人間の進化は、旧石器時代までに完了しており、それ以降は遺伝子的にあまり変更がない」、という考え方に基づいています。

人間の体の「進化」はそのようなライフスタイルの変更に追いついておらず、旧石器時代と同じような食べ物を食べ、当時のような生活をすることが、人間の体のために、ひいては美容と健康のために最もよいというのです。

元となる考え方は消化器専門医が70年代半ばに提唱し、その後、様々な論者が独自のアレンジを「パレオダイエット」論を唱えています。

原始人の食事を想像すると、狩りで捕えたマンモスの生肉を食べるの? 調理は全くしないの? 味付けはしないの？などと驚く方もおられるでしょう。でもそんなことはありません。

スーパーで買える食材で十分再現可能です。調味料はハーブやスパイスを使用します。

農耕の始まる前の原始時代をお手本とするので、加工食品はもちろんのこと、米や小麦、パスタなどの穀物と豆類は食べません。

・保存料を含む食品　・乳製品　・穀物　・イモ類　・レンズ豆　・精製された砂糖（たぶん砂糖きびはOK）

パレオダイエットで積極的に摂取するものは、肉、魚介類、野菜、ナッツ、たね類、フルーツです。

・草で育てられた牛　・赤身のステーキ　・七面鳥

・鮭　・海老　・貝類（一枚貝）

・ブロッコリー　・カリフラワー　・きゅうり　・トマト　・レタス　・マッシュルーム　・アスパラ　・ほうれん草　・セロリ

・ベリー類（いちご、ブルーベリー等）　・ブドウ　・ライム、レモン　・キウイ

・くるみ　・アーモンド　・ピーカンナッツ

・いんげん　・ピクルス　・えんどう豆　・ピクルス　・レーズン　・さつまいも

＊もちろんこれ以外にも食べられる食品はたくさんあります。

パレオダイエットメニューには約100種類のメニューがあります。

全米でパレオダイエットはスカーレット•ヨハンソンやミスアメリカ等の名高いセレブたちにも親しまれ、書籍がベストセラーとなる程の話題を呼んでいます。

まず、加工食品は避けます。食べ物はなるべくシンプルに調理したものを食べるようにしましょう。生野菜、焼いたお肉やお魚ならOK。

お砂糖やお米・小麦粉などの炭水化物、豆類も近代の食物なので摂取しないようにしてください。

加工食品を減らすだけで減塩になりますが、自分で味付けする際も味が濃くなり過ぎないように注意しましょう。またキュウリなどカリウムを多く含む食材をとると代謝を良くする事ができます。

食べ物に含まれる油分、オリーブオイルやココナツオイルはいくら使っても大丈夫。

しかし、気をつけなければならないのが、マーガリン、大豆油、コーン油、キャノーラ油サンフラワー油、ベニバナ油などの水素添加油です。

本来オイルはサラサラですが、水素を添加することで、固くなります。パレオダイエットではオイルをとってもかまわないのですが、このような加工されているオイルは避けましょう。

オリーブオイルとアボカドオイルは食べてもOKですが、料理に使うのではなく、そのままふりかけてドレッシングとして食べましょう。

禁止食品以外はそれほど気にせず、気軽に行うのが長続きのコツです。

パレオダイエットの要素は、食材選びだけにとどまりません。ライフスタイルも原始時代と同じようにすることが大事です。

狩猟民族であったといわれる石器時代の人々。私たちは狩りはしなくても大丈夫ですが、運動は取り入れてください。

睡眠をたっぷりと取る。夜は暗くなったら眠り、朝は目覚まし時計の力を借りずに起きましょう。また、ストレスの原因からはできる限り遠ざかるようにしましょう。

パレオダイエットは食事の量を制限しません。そしてカロリーの計算も一切行いません。

好きなだけ食べてよいのです。人間のルーツである原始人の食生活を見習えば、肥満や生活週間病などとは無縁であった人間本来の健康な姿に戻ることが出来るのです。

バター以外の乳製品を食べない。どうしても食べたい場合は、放牧され、草で育てられた低脂肪ではないミルクの発酵製品（ヨーグルト、ケフィア、チーズ）などにする。