睡眠がダイエットと関係しているということはもう常識的な事ですが、それでも睡眠時間を削っている人は多いよう。睡眠を減らすと痩せるためのホルモンが減ってしまい、脂肪を溜め込みやすくなったり食欲が沸いたりしてしまう。睡眠不足がダイエットにどのようなデメリットとなるのかと良い睡眠のとり方をまとめました。
寝るだけダイエットは可能!睡眠時間とダイエットの関係って…
「毎日一生懸命、食事療法はやっているのに体重の減少が得られない」という質問を受けたら、私はいつも『よく寝ていますか?』という質問をします。すると、”1日2~3時間しか寝ていない”…など、睡眠が足りていない方が多いのです。
睡眠は美容やダイエットにも大きく影響することが分かっています。私は一日最低でも5~6時間の睡眠を取らないと痩せないし、むしろ太ると指導しています。
極端な話、睡眠時間を削ってまで早起きしてジョギングするぐらいなら、じっと寝ているほうが、よほどダイエットには有効ともいえます。
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睡眠不足だと太る食べ物が欲しくなる
「寝不足だと味の濃いものや甘いもの、ジャンクフードなどが食べたくなる」という経験をした事ありませんか?じつはこれは医学的にも立証されている事実なのです。
出典寝るだけダイエット、痩せるホルモンを分泌させる睡眠方法とは!? | 40歳からのメタボ解消ダイエット
炭水化物を摂取すると、脳内に癒し系のホルモンである「セロトニン」が分泌されます。セロトニンは、不眠によるストレスやイライラを緩和して気分を落ち着かせてくれます。つまり、炭水化物を食べると気分がよくなるのです。
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睡眠不足で減ってしまうダイエットに大切なホルモン
①コルチゾール
睡眠不足の状態はストレス(交感神経優位)です。そのストレスを感じると「コルチゾール」というホルモンが分泌され、脂肪を溜め込む作用があります。
②グレリン・レプチン
睡眠時間が短いと、食欲を刺激する「グレリン」というホルモンの分泌量が増え、逆に食欲を抑制するホルモンの「レプチン」の分泌量が減ります。つまり起きていると食べ過ぎになる傾向があります。
食欲コントロールには、胃から分泌される「グレリン」と脂肪細胞から分泌される「レプチン」というホルモンが関係します。睡眠時間が短くなると、空腹感を促すグレリンの分泌量が増え、食欲を抑えるレプチンの分泌量が低下するため、過食を増進することになります。
出典あすけん - 肥満の原因は夜更かしにあり!睡眠時間確保で効率よくダイエット
③成長ホルモン
寝ている間にこの成長ホルモンが分泌され、脂肪分解作用が促進されます。 また、睡眠の質も大きく関係しています。
成長ホルモンの脂肪分解力は一日当たり約300キロカロリーあります。これがしっかり眠れていないと、成長ホルモンの分泌は通常の3分の1ほどに減ってしまいます。
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成長ホルモンの分泌が減ると・・・
尚、ダイエットをする場合、栄養バランスが偏ると、成長ホルモンの分泌に必要なアミノ酸などの酵素を得られないので、バランスを考えた食事をするか、時には不足した栄養素はサプリメントなどで補う必要があるでしょう。
理想の睡眠時間は?
理想の一日の睡眠時間は7.5時間ですが、 難しい場合は90分サイクルの倍数時間、眠るのが好ましいとされています。
理想の睡眠のタイミング「ゴールデンタイム」
22時~午前2時まで、と認識している方も多いかと思いますが、これは以前の日本人の生活リズムに合わせて設定された、いわば旧態依然としたもの。現代の日本人にとってのゴールデンタイムは午前0時~6時とされています。
午前0時~午前3時の間に成長ホルモンが分泌されて、疲れた肌や体を修復するようになっていて、次に午前3時~午前6時の間にコルチゾールというホルモンが分泌されて、体のエネルギーを消費するのでダイエット効果があるだけじゃなく、朝から活動するための活力にもなるそうですよ。
睡眠の最初の3時間で成長ホルモンが大量に分泌されるといわれているため、 眠り始めの3時間をしっかりとることで、日中に受けた細胞のダメージなども修復されるので、アンチエイジングにも効果的です。
寝しなに食べる事もホルモンを減らす原因
寝る前に飲食をしなければいけない方や、どうしても飲食しないと寝れないという方はよいダイエットはできません。この飲食がゴールデンタイム中の成長ホルモンの分泌量を抑える働きがあるためです。
痩せるホルモンの分泌を促す、ぐっすり眠るには。。。
①遅い時間の運動は控える
体は21:00以降に眠りの準備に入るので、いくらダイエットをしていても夜の時間帯での激しい運動は控えた方が良いでしょう。
②寝る1時間前にお風呂に入り深部体温を下げる
深部体温とは、内臓の体温のことをいいます。人の身体は、深部体温が下がってくると眠くなるようにできています。
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③朝、太陽の光を浴びる
朝、太陽の光を浴びる 寝つきが悪く、どうしても寝れないという方は、朝起きたら必ず太陽の光を浴びると、生体時計が25時間から24時間にリセットされます。すると、大体15時間後に眠気が訪れます。
④明りを暗くする
睡眠を誘発するホルモン「メラトニン」は、強い光を浴びると分泌が抑制されてしまうので、眠る1時間前になったら暗い環境下でリラックスして過ごしましょう。
真っ暗な部屋で眠ることでメラトニンが分泌されるメラトニンとは眠りを誘う作用のある、脳内ホルモンです。真っ暗な状態で寝ることで、メラトニンは大量に分泌されます。