胃に”電気”を流す斬新なダイエットが話題に!

胃の中に電気を流すことで、満腹と錯覚出来る装置があったのでまとめました。

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病的なまでに肥満した人が贅(ぜい)肉を減らすのは、容易なことではない。だがもうすぐ、楽に肥満を解消できる日が来るかもしれない。

出典胃への「電気ショック」で肥満解消|WIRED.jp

胃の中に電気を流す?

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病的な肥満に苦しむ人々に朗報だ。胃壁に小さな装置を取り付け、電気パルスを送って満腹感を生じさせるという埋め込み型装置が開発された。

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これはね、ダイエットの新兵器なんだよ「『IGS:トランセンド・インプランタブル・ガストリック・スティミュレーター』といって、胃に電気パルスを送ると、満腹であるかのような錯覚を起こせるという新開発の装置です。」と語るのはタフツ=ニューイングランド医療センターの外科医スコット・シコラ博士。

出典電気ショックダイエット : 知識の泉 Haru’s トリビア

どのような手術を行うの?今までの手術との違いは?

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現在の減量手術では患者の臓器に手を加える――それも文字通りの意味で――ことが多いが、この装置を使えば、より安全な処置が可能になるという。

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現行の手術では、胃を医療用のステープル(ホッチキス)やバンドで2つに分けて、食べ物を消化する小部屋を作る。この新しい小さな胃の許容量を超える食べ物は、吐き戻されるなどして消化されない。

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効果が得られる反面、この手術にはいくつものリスクがつきまとう。米国立衛生研究所(NIH)の試算では、減量手術を受ける患者の10〜20%が合併症のために追加手術を要し、1%が死亡するという。

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一方、IGSでは、臓器に手を加える必要は全くない。「IGSを使用すれば、胃に何の細工もせずに満腹感が得られる。装置の埋め込み手術による合併症は、統計的に見て、いかなる軽度のものも起こらなかった」とシコラ博士は話す。

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IGSはチタン製で重量42グラム、埋め込み手術には1時間もかからず、患者は術後数時間で帰宅できる。一方、現行の胃バイパス手術は約3時間を要し、患者は最高4日間入院しなければならない。

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「われわれは腹腔鏡を使ってリード線の位置を確認し取り付ける」とシコラ博士は言う。腹腔鏡手術では、患者の体の数箇所に小さな切開口を開け、そこから手術器具や腹腔鏡を挿入する

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埋め込みが完了すると、外科医が装置のテスト作動を行なって、すべてが正常に機能するかどうかを確認する。IGSは、胃壁を回復させるため初めのうちは作動しないようになっており、埋め込み手術から14日後に、体外のプログラマーと呼ばれる機械を使って装置のスイッチが入れられる。

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使った感想は?効果は?

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患者には、自分の体内で電気刺激装置が作動していることはまるでわからない。「患者は満腹感と食欲に変化を感じるはずだが、電気ショックを感じることはない」とアドラー副社長。

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電気パルスがどのように作用するのかは、今のところわかっていない。「脳へつながる神経を刺激するのか、あるいは食欲に作用するホルモンを抑制するのか。もしくは、胃の筋肉を緊張させて満腹感を与えるのかもしれない」とシコラ博士は推測する。

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IGSはこれまで世界で約450人の患者に埋め込まれた。そのほとんどはすでに装置が市販されているヨーロッパだ。ところが、肝心の成功率は、必ずしも高くない。

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「驚異的な効果を示し、超過体重を40%も減らした患者がいる一方、何の変化もない患者もいる」とシコラ博士

出典電気ショックダイエット : 知識の泉 Haru’s トリビア

IGSの欠点は、装置がうまく機能して満腹感を与えたとしても、患者がその感覚を無視すれば何の効果も得られないところだ。

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「このペースメーカーには欠点を補うシステムがない。ストレスから過食に走る場合――われわれの患者の多くがこれに当てはまる――には、たとえ空腹でなくても食べてしまう。これは装置をつけていても、いとも簡単にできることだ。しかし、バンド装着手術や胃バイパス手術を受けていれば、嘔吐してしまうので過食はできない」

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と、バージニア州リッチモンドの肥満専門外科医で、米国肥満外科学会に所属するニール・ハッチャー博士は言う

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価格は?

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また、IGSはコストの面でも有利だ。胃バイパス手術の費用は最高4万ドル、バンド装着手術は最高3万ドルかかるが、ヨーロッパで行なわれているIGS埋め込み手術は、わずか5000ユーロ(約6000ドル)ほどで受けられるという。

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別の大学の教授も同様の装置を開発

ウィスコンシン大学の材料工学教授であるXudong Wang氏は、バッテリーが不要でわずか1cm以下の大きさのダイエット用デバイスの開発に成功したとしています。

出典胃の中から電気パルスを流して脳を「満腹だ」と錯覚させる減量用デバイスが開発される – GIGAZINE

デバイス本体は硬貨程度の大きさしかなく、デバイスを使用したい人の胃の中に直接移植して使われます。デバイスはそれ自体にバッテリーを搭載していないため、一度設置したらバッテリー交換のために取り出す必要がありません。

出典胃の中から電気パルスを流して脳を「満腹だ」と錯覚させる減量用デバイスが開発される – GIGAZINE

その代わりに料理やお菓子を食べた時に発生する胃の自然な動きに応じて電気パルスを生成し、胃と脳を結ぶ迷走神経に伝えるとのこと。この電気パルスが脳に「今は満腹だ」と錯覚させるため、デバイスの使用者は必要以上に料理を食べることがなくなり、ダイエットすることができるそうです。

出典胃の中から電気パルスを流して脳を「満腹だ」と錯覚させる減量用デバイスが開発される – GIGAZINE

「胃が動いた時に発生する電気パルスは通常の体内でも発生する自然な現象であり、開発したデバイスはこの動きを増強します」とWang氏は語っています。

出典胃の中から電気パルスを流して脳を「満腹だ」と錯覚させる減量用デバイスが開発される – GIGAZINE

ラットを使った実験では、デバイスを移植してから25日間で急激な体重減少が発生し、その後安定して約100日間はデバイスを付けたラットは対照群よりも体重が38%減った状態をキープし続けたとのこと。

出典胃の中から電気パルスを流して脳を「満腹だ」と錯覚させる減量用デバイスが開発される – GIGAZINE

ダイエットのために胃そのものの大きさを変える胃バイパス手術などの外科的治療法もありますが、Wang氏が開発したデバイスは可逆的な効果をもたらすものだそうです。実験では、デバイスを移植したラットから12週間後にデバイスを除去すると、すぐに食物摂取量がデバイス移植以前のレベルに戻り、体重も元に戻りました。

出典胃の中から電気パルスを流して脳を「満腹だ」と錯覚させる減量用デバイスが開発される – GIGAZINE

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