ウイルスとの戦いは大変ですね…
■冬になると流行する「インフルエンザ」
長く暑い夏もようやく終わり、今年もインフルエンザの季節が近づいてきた。
出典「パンデミックが発生した時に安全な国ランキング」トップ20発表! 日本はまさかの●位で絶望的結果に!?
インフルエンザウイルスは気温が低いと飛散・拡散しやすいのが特徴で、例年12月~3月が流行のピークとなっている。
■今年は「異例の早さ」で流行中
9月末時点の患者数は、昨年同時期の約6倍
国立感染症研究所によると、今年は8月下旬から患者の報告数が増え続け、9月末の時点で約4500人(昨年同時期と比べ約6倍)。
出典異例の早さ…インフルエンザ流行の背景に何が?“オフシーズン“にも警戒を(MBSニュース) – Yahoo!ニュース
現在、沖縄や九州を中心とする9都県で流行入りの目安(1医療機関あたりの患者数が1人)を超えている。
出典「インフルエンザ関連」が19位にランク、例年より早い流行に関心高まる<注目テーマ> | 特集 – 株探ニュース
大流行となった2009年以来
感染症研究所によると、ここまで流行が早まるのは新型インフルエンザが猛威を振るった2009年以来のこと。
出典「インフルエンザ関連」が19位にランク、例年より早い流行に関心高まる<注目テーマ> | 特集 – 株探ニュース
すでに各地の学校では学級閉鎖や学年閉鎖が相次いでおり、手洗いやうがい、マスクの着用などの対策の徹底を呼び掛けている。
出典インフルエンザ、28都道府県で前週より患者数増 | リセマム
■インフルエンザに使用される薬
インフルエンザに使われる薬としては、「タミフル」、「リレンザ」、「イナビル」などがある。
これらは抗インフルエンザ薬で、ウイルスが細胞から飛び出すこと(遊離)を邪魔して増殖を抑制する効果がある。
出典インフルエンザの薬って? ~新薬ゾフルーザのことも~ | 西宮のわしお耳鼻咽喉科
■昨年に登場して大きな話題となった薬がある
「バロキサビル製剤(商品名 ゾフルーザ)」
インフルエンザの予防接種、来月に受けられるよう予約してきた。
みなさんもゾフルーザとかにお世話にならないように予防接種しておきましょうね。
久々に本職っぽいツイートしたわ。 pic.twitter.com/sYjtTExy0C— xofluza(ゾフルーザ) (@xofluza1) October 10, 2019
昨年3月、全く新しいタイプの抗インフルエンザ薬「ゾフルーザ」を塩野義製薬が発売。
出典東京新聞:インフル新薬「ゾフルーザ」に課題 耐性ウイルス できやすく:経済(TOKYO Web)
「キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬」という薬で、従来薬とは違い、ウイルスが増えること自体を抑える薬。
出典東京新聞:インフル新薬「ゾフルーザ」に課題 耐性ウイルス できやすく:経済(TOKYO Web)
タミフルが5日間服用するのに対し、ゾフルーザは1回の服用で済むこともあり、昨季は多くの患者に使われた。
出典【インフルエンザ】ゾフルーザ、売り上げは想定の2倍に…18/19シーズン 市場は結局どうなった? | AnswersNews
■そんなゾフルーザについて日本感染症学会は”ある提言”をまとめた
日本感染症学会は17日までに、12歳未満の小児には慎重に投与するよう医療機関に求める提言をまとめた。
出典神戸新聞NEXT|全国海外|科学・環境|ゾフルーザ、小児は慎重に
■詳細
ゾフルーザには「耐性ウイルスの出現率が高い」という欠点がある
昨年1月以降、複数の患者から耐性変異を持つウイルスが相次いで検出された。
出典【インフルエンザ】ゾフルーザ、売り上げは想定の2倍に…18/19シーズン 市場は結局どうなった? | AnswersNews
実は発売時点から、従来薬に比べて「薬剤耐性ウイルスの出現率が高い」と指摘されていた。
出典インフル新薬ゾフルーザ 12歳未満で「ウイルス変異」23% …投与は慎重に 感染症学会 (2019年10月17日) – エキサイトニュース
特に12歳未満の子供で多く検出
12歳未満の子供を対象にした臨床試験を実施した結果、23.3%の患者で耐性ウイルス変異を確認(成人は9.7%)。
出典インフル新薬ゾフルーザ 12歳未満で「ウイルス変異」23% …投与は慎重に 感染症学会 | ハザードラボ
ウイルス変異が出現すると、投与から4〜5日後にウイルスの感染力が強まり、治癒するまでの期間が長くなることもわかったという。
出典インフル新薬ゾフルーザ 12歳未満で「ウイルス変異」23% …投与は慎重に 感染症学会 | ハザードラボ
当時、話題になった新薬飲んだなぁ…ゾフルーザ。名前が忘れられない。ゾフルーザ。
— ハシヒロコウ (@canaria52212) October 17, 2019
ゾフルーザという名前から漂うそこはかとないドラクエ感。もしくはFF4感…。
— 杉山ゆずき (@yuzuki) October 17, 2019
■「耐性ウイルスの拡大を防ぐことが重要」
学会は「耐性ウイルスの拡大を防ぐためにも、12歳未満の子供については投与を慎重に検討すべきだ」と提言。
出典インフル新薬ゾフルーザ 12歳未満で「ウイルス変異」23% …投与は慎重に 感染症学会 (2019年10月17日) – エキサイトニュース
12歳以上については「データが乏しく、現時点では推奨するかどうかは決められない」とのこと。
出典インフル新薬「ゾフルーザ」12歳未満への投与は慎重に | NHKニュース
一方で、「タミフルが効かない場合や、重症化が懸念される患者に使えるため、耐性ウイルスを広げないことが重要」と話している。