42年ぶりに…「台風19号」が『命名』されるって何を意味するの？

2019年10月6日3時にマリアナ諸島の東海上で発生した台風である。

19号が猛烈な勢力を維持した期間は7日18時から10日21時までの75時間となり、第1位の昭和53年台風第26号、および第2位の平成30年台風第22号の90時間に次いで、第3位を記録。

台風による死者は76人、行方不明9人となっていて、行方不明者の捜索が懸命に続けられている。

アジア・太平洋14か国・地域の気象機関で構成する「台風委員会」というものがあり、この委員会に属する１４の国が各１０個ずつ提案。

平成12年の台風第1号にカンボジアで「象」を意味する「ダムレイ」の名前が付けられ、以後、発生順にあらかじめ用意された140個の名前を順番に用いて、その後再び「ダムレイ」に戻ります。

台風の年間発生数の平年値は25.6個ですので、おおむね5年間で台風の名前が一巡することになります。

気象庁は大きな気象災害について命名します。最近で言えば「平成３０年７月豪雨」や「平成２９年九州北部豪雨」などがあります。

特に災害の大きかったものについては上陸地点などの名前を付けて呼ぶこともあります。

台風についても過去、「伊勢湾台風」など8つの名前が付けられています。

台風に名前を付けるのは1977年の「沖永良部（おきのえらぶ）台風」以来42年ぶりとなる。

長い期間命名されなかったのは、台風の名称を決める基準がなかったためです。

去年気象庁が、台風の名称を決める基準を、「大規模損壊１０００棟以上、浸水家屋１００００棟以上、そして相当な人的被害」などが出た場合と定めました。

2011年の台風12号は紀伊半島で88人が犠牲になったが、当時は人的被害の基準がなく命名されなかった。

台風１９号を命名する場合は「令和元年〇〇台風」となる見込みで、来年５月までに決定する。

応急活動の段階では台風番号を用いる決まりで、当面は１９号を使用する。

台風19号により被災した地域の幼稚園や保育所のうち、少なくとも195施設が床上浸水や断水などの被害に遭ったと明らかにした。

内閣府によると、17日午後2時半時点の集計で被害に遭った保育所、認定こども園、幼稚園は174施設、企業主導型保育所は21施設。

今回、水没などの被害に遭った車は、約10万台と見込まれているそうです（損保会社等の情報に基づき、株式会社タウが自社で算出）。

ちなみに、東日本大震災で自走不能・使用不能となり、被災地自治体に処分が委ねられた車やバイクは、最終的には約７万台だったそうです（公益財団法人 自動車リサイクル促進センター・一般社団法人 自動車再資源化協力機構調べ）。

農林水産省は18日、台風19号による農林水産関係の被害が同日午前5時時点で382億8千万円まで拡大したと明らかにした。

台風１９号は、河川の氾濫による作物の浸水や強風によるビニールハウスの倒壊など、農林水産業に大きな被害を与えました。

17日午前5時時点は30都府県で249億2千万円だった。未集計の地域もあり、被害額は今後さらに膨らむ見通し。

政府は18日、広範囲で甚大な被害を出した台風19号を「特定非常災害」に指定することを閣議決定した。

特定非常災害の指定によって被災者は運転免許証の更新期限や飲食店の営業許可の有効期限が延長されるなど、特例措置を受けられるようになります。

特定非常災害への指定は、阪神大震災や東日本大震災などに続き6例目。

台風19号の被害について、政府は被災した自治体への復旧費用などを支援するため「激甚災害」にも指定する方針です。