台風や低気圧による相次ぐ川の氾濫によって日本中が不安に陥っています。
■また起きてしまった川の氾濫や洪水、土砂災害
気象庁は2019年10月25日、千葉県での記録的短時間大雨情報を発表した。千葉市や八街市では13時30分までに約100ミリの雨が降った
出典千葉駅前などで冠水「足が浸かるくらい…」 大雨で報告相次ぐ : J-CASTニュース
25日の大雨により、東北では氾濫が相次いだ。福島・いわき市では、中心部を流れる夏井川が氾濫し、警戒レベル5にあたる「災害発生情報」が出された
出典大雨 東北でも氾濫相次ぐ 復旧作業中の堤防 また… – FNN.jpプライムオンライン
茂原市では…。車で走行中、道をふさいでいたのは大量の土砂。車は、間一髪のところで衝突をまぬがれた。大雨の影響で、各地で土砂災害が発生
出典災害級の雨 千葉で帰宅困難者も 川の氾濫相次ぐ – FNN.jpプライムオンライン
■そして尊い命が奪われた
千葉市では住宅が土砂に巻き込まれ、二人が死亡、一人が不明となっている
出典千葉また豪雨、4人死亡 土砂崩れや川氾濫:一面:中日新聞(CHUNICHI Web)
千葉県などによると、25日の大雨による同県内の人的被害は26日午前9時現在で、死者8人、行方不明者3人
出典千葉大雨被害 死者8人、行方不明者3人 26日午前9時現在|ニフティニュース
県によると、県管理の7河川が氾濫し、25日夜には1800人以上が避難した。交通機関の乱れも続いた。
■これら災害を防ぐ目的で行われているのが「治水対策」
治水(ちすい)とは、洪水・高潮などの水害や、地すべり・土石流・急傾斜地崩壊などの土砂災害から人間の生命・財産・生活を防御するために行う事業
治水対策は小規模ではなく、莫大な税金を投入して、40年、50年の半世紀に亘る長きの治水対策に取り組んできました。
出典長く続く河川の治水対策 | 流域の自然を考えるネットワーク
「治水の原則」は「洪水の水位を下げる」。この1点
出典治水の5大手法が「簡単だからこそ」難しいワケ | 災害・事件・裁判 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
■しかし、度重なる堤防決壊により日本の治水対策に対して不安を訴える声が
台風来るたびに
川やダムの底は上がってきてる
今回大丈夫でも次は…温暖化対策は地球規模の問題
治水対策は地域の問題— はつみさん@CR–Z (@HatsumiCRZ) October 18, 2019
マジで治水対策を急がないといけないと思うけど、水害の復旧に人や物を割いてる間に次の水害が起こるサイクルに入っていそうで怖い。
— ひろ (@chocolat758) October 26, 2019
治水対策を根本から見直すべきじゃないだろうか。
今年が特別だと思わないほうがいい。 https://t.co/ouYuOxMaIB
— Kanayama Kohei (@koheikana) October 25, 2019
「堤防の整備にはコストなどの面で限界がある。想定外の豪雨災害が起きる中で川だけで水の流れを押さえ込むのは難しいのが現実で、水があふれてしまうという前提に立って遊水池を整備するなどの治水対策が必要になっている」
茨城 那珂川合流地点の氾濫 https://t.co/Z1oNt07kHL
— Ryouma【안녕安寧 (^o^)/ 한일 우호韓日友好】 (@tosamoto) October 18, 2019
■治水対策の見直しをしなければならない時期に来ている
水害を目の当たりにして、治水対策をもっとやれ! という声が強まっている。
出典橋下徹「八ッ場ダムは本当に機能するのか」 再考・大豪雨時代の治水行政 | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
近年のゲリラ豪雨の増加など、人間の技術で計算した以上のことが起きている
出典「決壊しない堤防」をつくった武田信玄の発想法に学べ | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
自民党の谷垣前総裁は、みずからの議員グループの会合に出席し、台風19号による被害を受けて、治水対策を抜本的に見直すべきだという考えを示しました
出典自民 谷垣前総裁「治水対策の見直しを」 半年ぶり会合出席 | NHKニュース
■被害を大きくしている要因として「都市化」がある
全国的な市街化の進展により、河川の流域の保水能力や遊水能力は著しく低下
地表面が締め固められたり舗装されたりすると、保水機能や遊水機能が減少
大雨が降ると、河川への流出量が短時間に増大、中・下流域の都市部で水害が起こりやすくなってきた
■そして海水温の上昇
日本近海における、2018年までのおよそ100年間にわたる海域平均海面水温(年平均)の上昇率は、+1.12℃/100年
出典気象庁 | 海洋の健康診断表 海面水温の長期変化傾向(日本近海)
東日本の広範囲に大雨を降らせ、大きな爪痕を残した。19号は勢力を大きく落とすことなく上陸。日本近海の海水温の上昇が要因
出典台風、勢力落とさず列島直撃 温暖化で海水温上昇が影響か | 社会 | カナロコ by 神奈川新聞
暖化によってそれらのエリアの海水温が上昇し、水蒸気が多く発生するようになった。それが雨雲となって、次々と日本に流れ込んできている
出典ゲリラ豪雨時の渋谷の恐怖、その他危険地帯の見分け方|NEWSポストセブン
■それを見越して対策を施してる部分も
今回、被害を防いだのは、通称「地下神殿」と呼ばれる首都圏外郭放水路と彩湖だった
出典水害ハザードマップは真っ赤なのに水害なし!東京・江戸川区を守った「地下神殿」と「調整池・彩湖」 : J-CASTテレビウォッチ
首都圏外郭放水路は、付近を流れる中小5つの河川の水の一部を貯め、大型河川である江戸川に流すことによって洪水を起こりにくくし、被害を軽減するためのもの
出典台風19号での氾濫対策に「地下神殿」も貢献 東京ドーム約14杯の雨水を2日弱で排水(1/2) | JBpress(Japan Business Press)
鶴見川流域には、日産スタジアムのほかにも、多くの遊水地があります。ふだんは水を抜いてありますが、災害のときだけ水を入れる
出典税金の無駄ではなかった…「巨大ハコモノ」台風19号から日本を救う | Smart FLASH[光文社週刊誌]
■これらの治水を地方にも取り入れる必要がある
今回の台風19号で春日部の地下神殿といわれる巨大貯水施設のお陰であの周辺は被害がなかったらしい、もっと地方にもああいう施設が出来れば良いのに、予算の問題なのかな?
— HaL@夕霧文庫より電子書籍発売 (@haru1019) October 19, 2019
千曲川、阿武隈川。いずれも劣らぬ暴れ川。こうして地方の河川が氾濫しているのを見ると、関東南部の治水能力はやっぱり凄いんだなあ。ダムに遊水地に地下神殿に、普段は見えないけどこれらの施設のおかげだね。
— やみつき (@yamitsuki_cycle) October 13, 2019
個人的には河川敷そばに一定の広さの敷地あれば地下神殿のような地下設備よりも地方にとっては「遊水池」が導入しやすいと思うんだよね。普段は公園などにしてる場所の堤防わざと一部低くして→大雨降ったら堤防低い所から水が流入→暫く貯めておいて→落ち着いたら河川に戻す。シンプルだけど効果高い pic.twitter.com/o20hBvUzvu
— えふ(断捨離中) (@ef0120) October 18, 2019
台風で、東京や神奈川がダムやら治水施設やら地下神殿やら遊水地やら、凄いのは良い事で有り難い事な話なのだが、俺達すげえだけで終わらないで地方に活用して欲しいと思う。目茶苦茶偉そうに感じるトウシロな意見ですまんがマジで
— うき (@ikadaikada) October 23, 2019