誰が納得できる？熊谷連続殺人事件、犯人は死刑から無期懲役に

熊谷6人連続殺人事件（くまがや ろくにんれんぞくさつじんじけん）とは、2015年（平成27年）9月14日・9月16日の計2日にかけて埼玉県熊谷市で発生した連続殺人事件。

17時33分ごろ、警察の説得を無視して自殺（両腕を包丁で数回切った後窓から投身）を図り、頭部を強打・骨折し意識不明となったところで警察に身柄を確保され、所持していた包丁2本を押収され、深谷市内の病院へ運ばれた（第3の事件の被害者が発見されたのは、男の身柄が確保された後である）

2015年9月13日12時半すぎ、住所不定無職（前日まで群馬県伊勢崎市のサラダ製造工場に派遣社員として勤務）のペルー人の男が熊谷市内の民家の庭に侵入した。

加害者の男（事件当時30歳・ペルー人）は「ペルー史上最悪の連続殺人犯」ペドロ・パブロ・ナカダ・ルデニャの実弟だった。

同日に第1の事件の被疑者として（殺人及び住居侵入）、11月4日に第2の事件の被疑者として、11月25日に第3の事件の被疑者として、それぞれ逮捕された。一方、男は全ての容疑を否認している

控訴審の被告人質問では、男性の代理人弁護士が「（事件で殺害された）小さな二人の子どもは覚えているか」と尋ねたが、被告は「いいえ」。「被害者に謝罪するか」との問いには「被害者ですか。謝ることですか。どうしてですか」との回答。

控訴審で弁護側は「心神喪失状態だった」として改めて無罪を主張。弁護側の依頼で精神鑑定をした医師が出廷し「被告は事件当時（妄想によって）何かからの脅威を感じていた」と証言していた。

来日後の2006年には、前述の件が職場に発覚したことで離職したと姉に話していたことがあり、その姉は「弟は日本に行って精神的に病んでしまった。『誰かに追いかけられている、自分は殺される』と言っていた」と語っている。

埼玉県熊谷市の6人殺害事件で、50代の夫婦を刺殺した容疑で県警に逮捕されたペルー人の容疑者が、現場の夫婦宅で缶ビールを飲んでいたことが10日、捜査関係者への取材で分かりました。

さいたま地裁では９日、埼玉県熊谷市で２０１５年９月、６人を殺害したとして強盗殺人などの罪に問われたペルー国籍のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告（３２）の裁判員裁判の判決があった。さいたま地方裁判所は死刑を言い渡した。

判決理由で、さいたま地裁は「人命を奪う危険な行為と分かって犯行を行っていたことは明らかだ」として、検察側の主張通り、被告人が犯行当時明確な殺意を有していたことを事実認定した。

４年前、埼玉県熊谷市で住宅に次々と侵入し６人を殺害したとして１審で死刑を言い渡されたペルー人の被告に対し、２審の東京高等裁判所は「精神障害の影響が非常に大きく、責任能力が十分ではなかった」として、死刑判決を取り消し、無期懲役を言い渡しました。

刑事裁判では、被告が事件当時、精神疾患などの影響を受けて物事の善悪を判断できない「心神喪失」の状態だと、責任能力が無く、無罪を言い渡さなければならないと定められています。

裁判員裁判で言い渡された死刑判決が２審で取り消されたケースは、最高裁判所で判断が維持されていて、大阪・ミナミの繁華街で２人が殺害された通り魔事件でも、１審の死刑判決が２審で取り消されて無期懲役となり、今月、最高裁で無期懲役の判決が確定することになりました。

裁判員裁判による死刑判決を２審が取り消すことに対しては、市民感覚の軽視だという批判がある一方、最高裁は平成２７年に、死刑の選択には過去の裁判例を踏まえ、慎重さと公平性が必要だとする決定を出しています。

妻と娘2人を殺害された加藤さん（46）は判決後、「裁判ってなんだろう、法律ってなんだろうと、頭の中がぐるぐる回っています」「きつい言葉ですが、今回の裁判官には、本当に怒りと憎しみ（しかない）。このまま無期懲役であれば、私が殺しに行きたいです」と記者会見で声を震わせた。

「同じ立場だったら、納得できるかと裁判官を怒鳴りつけたい」。男性は判決後の記者会見で、言葉を絞り出した。「家族を失った日と同じ気持ち。家族にどう顔向けしていいか分からない。どうにか踏ん張ってきたが、またやり直し。生きる気力が湧かなくなってきた」と漏らした。

スタジオで八代英輝弁護士は今回の判決に「こんなバカげた判決があっていいのかと思います。事実認定、何の変わることなく、ただ責任能力の程度が相当低かったという評価だけです。それで一審の判決を覆して無期にするってことが許されていいのかと思います」と指摘した。

スタジオでＭＣの加藤浩次は「個人の意見を言わせてもらったら、加藤さんの気持ちは本当分かりますね。何の罪もない妻と娘２人が急にいなくなる。そして他にも３人殺害しているこの被告がなんで無期懲役なんだって、そういう思いをカメラの前で語ってくれましたけど…」と憤っていた。

刑法第39条には『刑事責任能力のない人は処罰の対象外とする、または、処罰を軽減する』という記述がされています。

「責任能力がないから減刑を」とか「刑法３９条の適用が相当」という理由で加害者が責任逃れし無罪や減刑を求める風潮が強い・・・これっておかしいよね～逆じゃない？