保険金は一兆円規模…台風19号による『被害額』に驚きを隠せない！

2019年10月6日3時にマリアナ諸島の東海上で発生し、12日に日本に上陸した台風である。

日本列島を襲った台風19号による豪雨で、東海から東北地方までの広い範囲で甚大な被害が出た。

全半壊の住宅は1627棟、一部破損家屋は3138棟、浸水家屋は6万2400棟以上になる。

国土交通省の調べでは川の氾濫も国管理の24河川、16都県管理の207河川で発生した。東京都でも死者が1人出たほか、多摩川の水が溢れ出すなど多くの混乱を呼んだ。

このようななか、政府は２９日の閣議で台風１９号を「激甚災害」に指定することを決めました。

台風19号に伴う大雨の農林水産関係被害は、10月29日午前5時現在で農作物等の1万4，185.1ha、106.7億円を含む総額1，268.8億円にのぼっている。

38都府県からの報告を集計した。被害が広範囲に及んだため全容は判明しておらず、被害額はさらに膨らむ見通し。

被害は３８の都府県に及んでいて、コメや果物、野菜を含む農作物などへの被害額はおよそ１４３億円、農業用施設や農地の被害額は６４０億円。また、林野関係の被害はおよそ３８７億円にのぼっています。

江藤農林水産大臣は、先月、千葉県などを襲った台風１５号の被害額と１９号の被害額を合わせると「１７７８億円にのぼる」として、農家などへの追加の支援策の検討を急ぐ認識を示しました。

江藤拓農相は閣議後の記者会見で「これだけ次から次に災害が起きると営農意欲が低下してしまう」と危機感。

北陸新幹線は台風19号の影響で長野市の車両センターが浸水し、120車両が被害を受けました。

JR東日本と西日本は、浸水した新幹線がすべて廃棄になったらその損失額はJR東日本の96車両が118億200万円、JR西日本の24車両が30億円で合わせて約150億円に上ると発表しました。

今後、車両の点検を行い、廃棄するか否かを判断する。

北陸新幹線は現在、通常のダイヤの8割の本数で運行しており、廃棄となれば年末などの繁忙期にも影響が続く見通しだ。

JR東日本は上越新幹線に新たに投入する車両を北陸新幹線に振り替えることを検討していて、影響を最小限に抑えたいとしています。

熱海市によりますと、台風が接近した時の宿泊施設のキャンセルや、みやげ物店などの損失は、推計で８億３０００万円に上ります。

また、県の送水管の破談によって断水が続き、宿泊施設や飲食店が休業を余儀なくされた被害額は約４億７０００万円だということです。

台風１９号により、サッカーＪ１湘南ベルマーレが練習場に使っている相模川河川敷の馬入ふれあい公園サッカー場が水没。

市総合公園課によると、流れ込んだ泥などの堆積物は産業廃棄物に当たるため、処理には「莫大（ばくだい）な費用がかかる」（小嶋賢司課長）という。市財政課の試算では、復旧費用は１億円を超える見通しだ。

また、同じく相模川河川敷の大神スポーツ広場は約五千万円がかかり、復旧には総額で二億七千万～二億八千万円かかると見込む。

泥の撤去が終わっても、冬用の芝の種を再びまき直す必要がある。

ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、スティーブン・ラム氏は、台風19号の影響が広範に及ぶことから、保険金の請求額は50億－100億ドル（約5400億ー１兆800億円）規模に達する可能性があると推定している。