注意するのは”カロリー”より”糖質”　違いを知って食生活を見直そう

サッポロビールはこのほど、全国の20～60代の男女1,000名を対象に実施した「食習慣と糖に関する実態調査」の結果を明らかにした。

一日の食生活で摂取している糖質量を調査したところ、基準値(男性250g/女性200g)に対し、実際に摂取している糖質の総量の平均は男性309gで、角砂糖約15個分が過剰であることがわかった。女性は332gで、角砂糖約33個分を余分に摂取している。

全体回答者に比べ「食生活でカロリーの摂(と)り過ぎに注意している」と答えた人の方が、糖質を過剰摂取している傾向がある

この結果について、「カロリーと糖質の違いを正しく理解していない故の結果と思います」と分析

カロリーとは、私たちの活動に必要な「熱量=エネルギー」の単位

人間は、食べ物から得た糖質やら、たんぱく質やら、脂質やらを燃やして発生するエネルギーを使って生きています。そのエネルギーの量をカロリーという単位で表してる

摂取カロリーが消費カロリーよりも多ければ体重が増え、消費カロリーが摂取カロリーよりも多いと体重が減ります。

糖質は、炭水化物の一種

炭水化物の内、ヒトが消化できないものを食物繊維、それ以外を糖質と呼んでいます

糖分は、糖の種類や甘み、また、「糖質」と混同されたりと、曖昧な意味で使用されています

糖質は脂肪として蓄えられやすい栄養素である上に、血糖値を急上昇させるため腹持ちが悪く、肥満につながりやすい

主食を減らした分を野菜で補おうと、ポテトサラダを選んだり春雨を選んだりしても、それらは原料にイモやでんぷんを多く含むため、糖質制限にはなっていません

洋菓子は和菓子に比べ脂分が多いですが、脂分が糖の吸収を抑えるため洋菓子の方が糖質の制限という面では優れています

ほかに、甘い果物にも糖質は含まれていますし、すっきりとした甘さでも清涼飲料水には多くの砂糖が使用されています。

主食をカットしても、副菜や飲み物のチョイス次第では、知らず知らずのうちに糖質を過剰に摂取しているおそれがあります。

カロリーは過剰摂取しないにこしたことはないですが、むしろ気にするべきは糖質なのです。

カロリー制限に意識を向け過ぎて、食べたいものを食べないというより、糖質を少し気にしながらしっかり食べれば太らない