越冬前の秋にはカメムシ大量発生注意報の恐れあり！家への浸入にご用心！

嫌な悪臭を放つカメムシ。1度ついた臭いは洗っても落ちないほどです。

カメムシ類の多くは危険を感じると悪臭のある分泌物を出すことで知られています。 この分泌物は外敵の撃退するためや、仲間へ警戒を知らせる一種のフェロモンとして作用していると考えられています。

日本では「クサムシ」や「こき虫」という俗称があり、「ヘッピリ」や「クサンボ」「ジャコ」という地方名も知られる。

カメムシ類はカメムシ目のカメムシ亜目に属する昆虫の総称で、名前は外観が亀に似ていることに由来しています。

農家の人たちは、葉っぱや果実の汁を吸うカメムシたちに悩まされることもしばしばでしょう。

近畿地方や九州地方など西日本エリアでは、カメムシが大量発生して壁一面を覆ったり、学校や公園などの街灯に集まったり、公害問題としてニュースで取り上げられることもしばしば。

どのカメムシも山間部の林などの中が生息地です。畑や田んぼが近くにあるような住宅街では、よく見かけると思います。

カメムシは梅雨時の6月頃に産卵し、7月くらいから少しずつ発生、9月から11月にかけての秋に大量発生します。

カメムシは特定の巣を持っていません。暖かい季節は自分でエサを求めて、草むらを歩き回っています。

もともと集団行動を好む傾向にあるカメムシ類が、9月頃になると晴れた日を選び、越冬場所を求めて一斉に移動します。

飛来しては産卵し、爆発的に大量発生します。

群れでいるカメムシの場合、1匹が臭いを発すると、たちまちのうちに周辺一帯のカメムシが逃げ出す現象が見られる。

カメムシは越冬する虫で軒下の隙間などに身を潜めていることもありますが、空調が整っている室内に侵入し物陰に隠れていることもあります。

カメムシは白物の洗濯物を好んで付着する特徴がある。

全般的にカメムシは寒さが苦手。洗濯物はあたたかく日当たりの良い場所に干すご家庭が多いので、カメムシがやってきて日向ぼっこをしてしまいます。

白いシャツやタオルなど、特に漂白剤を使用したものはカメムシにとって特に明るく見えるということで、白いタオルなどにくっついて家の中に入れて来てしまう、と言われています。

カメムシは2mmの隙間があれば家に侵入してきます。

光に集まる習性があるので、部屋の光に向かってやってきます。暖房の効いた家の軒先や隙間に入り込んでしまうのです。

屋内に侵入したカメムシは低温時には物陰の隙間に潜んでいますが、暖房などで室温が上がる度に活動を始め、室内照明の周りを飛び回ったり、天井や壁を徘徊します。

カメムシは常に悪臭を放っている訳ではありませんが、洗濯物に止まった際に何らかの理由で悪臭を放ち、その時に悪臭が付着することがあります。

カメムシは危険を感じると悪臭を放つ習性があるので、触ったり刺激を与えたりせず、とにかく驚かせないことが大切です。

大量発生していないのならば、雑誌やチラシで外に誘導するなどして、部屋の外へ出すようにしてみましょう。

カメムシのニオイの成分である「トランス2ヘキサノール」は、親油性・揮発性の物質であるため、頑固な油汚れと同じで水では落ちません。

地肌に付いたものはオリーブ油で馴染ませてから石鹸とぬるま湯で流す、もしくは界面活性剤入りの食器洗剤で洗う。

カメムシは温かい家の中で冬を越す習性があるので、カメムシが入り込んでこないよう、寒くなる前に窓のサッシや玄関、排気口に殺虫剤を撒いておきましょう。

家の外壁に殺虫剤をスプレーしましょう。玄関や窓を中心にスプレーすることでより効果が得られます。

カメムシ発生のシーズンは洗濯物を入れる時のチェックで払うことが重要です。見つけたならば刺激を与えないようそっと払いましょう。

洗濯物をカメムシから守るなら市販の忌避剤を使っても良いでしょう。カメムシに効く忌避剤はハーブや唐辛子成分が含まれていて、匂いで洗濯物にカメムシが寄り付かないようにします。

カメムシ類は越冬から覚めて飛び出してくる春先にも再び問題となります。