ダイエットの最新研究により発見されたアディポネクチン。肥満予防、糖尿病予防、抗がん作用と健康にたくさんの影響を及ぼすことが分かってきました。
アディポネクチンとは
脂肪細胞から分泌される生理活性物質(アディポサイトカイン)のうち善玉物質のひとつ。動脈硬化や糖尿病を防ぐ。
出典厚生労働省 メタボリック症候群が気になる方のための健康情報サイト
2010年、東京大学の門脇孝教授と山内敏正准教授は、体内の脂肪細胞が出す善玉ホルモンの一種である「アディポネクチン」が糖や脂肪の燃焼を促進する仕組みを突き止めた。
運動した時と同じ効果が得られるらしい…!
アディポネクチンやAdipoRの増加薬、究極的にはAdipoR活性化薬は運動をした時と同じような効果をもたらす“運動模倣薬”となる可能性が大いにあり、メタボリックシンドローム・2型糖尿病・動脈硬化の根本的な治療法開発の道を切り開くだけではなく、内科的疾患や運動器疾患等によって、運動ができない場合でもそれら病態の効果的な治療薬となることが強く期待され、その開発が待たれる。
出典東京大学グローバルCOE 骨格筋におけるAdiponectin/AdipoR1経路の運動模倣効果
スーパー健康ホルモンとして注目を浴びている
血液中を流れて全身を巡っているアディポネクチンは、血管が傷ついているところを見つけると、すばやく入り込んで修復します。さながら、体内の至るところで起きる「ぼや」を「大火」にしないよう、消して回っている消防隊にたとえることができるでしょう。
痩せるホルモンは脂肪細胞からつくられていた!
アディポネクチンは体の脂肪(脂肪細胞)から分泌されるホルモンです。脂肪と聞くと、食べたものをエネルギーとして貯蓄したり、体の体温を正常に保つための役割と考えられてきました。しかし近年の研究により、脂肪細胞は様々な生理活性物質を分泌することがわかってきました。
では、健康の鍵とされているアディポネクチンを増やすには脂肪を増やせばいいのでしょうか?答えはNOです。「脂肪から分泌されているのに・・・」と考える方もいらっしゃると思います。しかし肥大しすぎた脂肪ではかえって分泌量は減ってしまいます。
痩せ過ぎで脂肪が極端に少ない場合でも正常に分泌されません。脂肪は体にはなくてはならない存在ですが、体の脂肪のバランスが乱れるとアディポネクチンの分泌が減り、動脈硬化、糖尿病、高血圧、がんになる可能性が高くなります。
寿命にも関係
100歳以上の女性と若い女性を比べた場合、100歳以上の女性が若い女性の2倍も多いアディポネクチンを持っていた
出典アディポネクチンの効用とアディポネクチンを増やす食品とは
アディポネクチン値が高い人が生き残っているという見解
アディポネクチンを増やすには
●マグネシウム●食物繊維●EPA(サバなどの青魚、マグロ)●大豆タンパク●酵母(ビール酵母など)
出典アディポネクチンの効用とアディポネクチンを増やす食品とは
大豆たんぱくに含まれる「βコングリシニン」は、アディポネクチンを増やすといわれています。木綿豆腐には6.6g、絹ごし豆腐には4.9gのたんぱく質が含まれています(食品100g中)
出典「やせホルモン」と呼ばれる「アディポネクチン」って何? | はじめよう!ヘルシーライフ | オムロン ヘルスケア
http://www.youtube.com/watch?v=Sqt9TrNsf5Q