罰金や禁錮刑も！フランスで｢痩せ過ぎモデル｣罰則法案可決！

フランス下院は3日、痩せ過ぎのモデルを採用した事務所に罰則を科す法案を賛成多数で可決した

スリムなモデルに憧れるあまり、多くの女性が拒食症に陥っていると問題視しており、規制を設けて改善を促すのが狙い。

法案は「体格指数（BMI）が一定基準以下の人」は「ランウェイ（キャットウォーク）モデルとして働くことができなくなる」と定めている。

肥満度を示す体格指数（ＢＭＩ）が「一定のレベル」を下回るモデルを雇用した事務所や責任者に対し、最大７万５０００ユーロ（約９８０万円）の罰金や６カ月以下の禁錮刑を課す内容

法案を支持するマリソル・トゥーレーヌ保健相は、「モデルたちはよく食べ、健康に気を使うべきだ」と仏テレビに述べた

一方、全仏モデル事務所組合（SYNAM）は、同修正法案が可決されればフランスのモデル業界の競争力が損なわれると批判

「フランスのモデル事務所は、欧州のライバルたちと常に競合している。結果として、欧州的なアプローチが求められている」との声明を出した。

ファッション業界は極端な痩せ方を奨励したり、摂食障害のモデルを使ったりしていることで批判を受けている

イタリアでは、2006年12月に健康とされるBMI値18を下回るモデルのキャットウォークを禁止するとの規定が発表された。

マドリード地方当局は、少女たちに「細い＝美しい」という誤った美意識を与える危険性があるとして議論されている‘痩せすぎモデル’たちをコレクション出場禁止とした。

2013年、イスラエル国会は、痩せ過ぎと判断されたファッションモデルを広告に使うことを禁じる法律を制定・施行した。

同法は、BMIが18.5以下の痩せ過ぎのモデルを広告モデルに採用することを広告会社に対して禁じたほか、痩せて見えるように画像を加工した場合、その旨を広告に明記するよう義務付けた。

仏議会で2日、極端な痩せすぎをあおる者に対して、禁錮1年および罰金1万ユーロ（約130万円）を科すことができるようにする法律の修正案が可決された

可決された保健法の修正案には、「生命の危険や健康を直接損なう恐れのある、長期にわたる食事制限を奨励し、過度の痩せを誘発する」者を罰するとある

この法案は、拒食症を奨励しているとの批判も浴びている「プロアナ（pro-ana）」ウェブサイトを標的にしている

フランスでは4万人もの人が拒食症に苦しんでいて、そのうち90％は思春期の子供だという。

2013年にはシャネルのデザイナーとして有名なカール・ラガーフェルドが自身も42㎏の減量をし、著書の中で痩せていることを称えて議論となった。

スウェーデン・ストックホルムの公的医療機関、摂食障害治療センターのアンナマリア・サンドベリ所長は18日、モデルエージェンシーのスカウトが同センターの女性患者に対し、モデルにならないかと持ちかけていたことを明らかにした。

「声をかけられた1人は、痩せすぎで車いすに乗っている」という

美と健康の象徴とも言える冨永愛だが、06年～07年にかけて“痩せすぎモデル”が問題視され始めた頃、BMIの基準がみたない（＝痩せすぎ）との理由でコレクションの出演をキャンセルされた経験がある

「痩せすぎは良くないことは分かっていたけれど痩せざるを得なかった。そういう環境がそこにはあった」と訴えた

現在、20代女性の約4人に1人、30代の7人に1人は「痩せ」（BMI18.5以下）で、その割合は年々増加している

20代女性の平均エネルギー摂取量は食事摂取基準の1950Kcal（身体活動レベル2）を大きく下回る1600Kcal台

厚生労働省が発表した最新の「国民健康・栄養調査」（2013年）を見てみると、20代～40代女性の平均エネルギー摂取量は50～60代女性のそれよりも少なく、今や70歳以上と同水準になっている。

摂取量の減少傾向は日本人全体に見られるものだが、若い女性ではこれが顕著だ

現代の20代女性は、深刻な食糧不足に陥っていた戦後の都市部の人々より摂取量が少ないということになる。

あなたもダイエットの必要はないんじゃないですか？

女性は少しぽっちゃりしているほうが可愛いし、ちょっと太めだって愛嬌があっていいじゃないですか

ぜひ痩せることばかり考えないようにしてください。