どうして人は太るのか。痩せたいけど痩せられないと漠然と悩んでいる人はまず太るメカニズムを理解しましょう。
◯脂肪細胞の増大
太るというのは、脂肪細胞が増え、その増えた脂肪細胞が肥大化してしまうことです。
膨れ上がった脂肪細胞が膨張の限界に達すると、細胞分裂して数が増えます。さらに、分裂した脂肪細胞が同じように膨張することを繰り返すと、脂肪はどんどん増えて肥満が進んでしまうのです。
出典ダイエット | 太ると脂肪細胞が増えるの? : 方法・運動 – セルフドクターネット
脂肪細胞には、エネルギーを蓄積する白色脂肪細胞とエネルギーを燃焼させる役割がある褐色脂肪細胞があります。
◯摂取カロリー>消費カロリー
摂取したエネルギーを燃やす働きを消費エネルギーと言います。消費エネルギーは、呼吸や心臓などの内蔵機能を動かすための基礎代謝と、歩いたり走ったり動くための活動エネルギーがあります。肥満はこの摂取エネルギーが消費エネルギーを上回ったことが原因となります。
出典太るメカニズム カロリーダイエット作戦 危険なダイエットやリバウンドしないための方策
食べ過ぎたにもかかわらず運動量が少なく、その蓄えたエネルギーを消費できなかった場合、余分なエネルギーが身体に残ってしまいます。
出典太るメカニズム カロリーダイエット作戦 危険なダイエットやリバウンドしないための方策
たとえ1日1200kcalしか摂っていなくても、1000kcalしか消費できていなければ、消費できなかったエネルギーが中性脂肪に変換され、体内の脂肪として蓄えられてしまいます。
◯糖質は皮下脂肪になりやすい
私たちが太ってしまうのは、脂質と糖質の取りすぎに問題があるんです。
出典太るメカニズム
余ったブドウ糖は、筋肉も脳も受け取ってくれません。そこでインスリンは、せっかく摂取したエネルギー源を捨てるのはもったいないとばかりに、せっせと別の貯蔵庫に運び入れます。その貯蔵庫こそが脂肪細胞であり、取り込んだブドウ糖を脂肪に変えてどんどん巨大化していきます。
皮下脂肪は皮下の下に蓄積され、外気との温度差から守る働きがあります。また衝撃から内臓を守ったり、生命維持に必要なエネルギー源となる働きもあります。特に付きやすい箇所は腕、脚、お腹周り、胸、背中などで、下半身を中心に過度な皮下脂肪が付くと「洋ナシ型肥満」と呼ばれる、いわゆる下半身太りの体系になってしまいます。
◯肥満は遺伝する?
あなた自身が子供のころ太っていたというのならば、あなたのお子さんも太りやすい体質を受け継いでいると考えるのが無難です。
出典脂肪細胞の数を減らすよりも大切な事|思春期で決まる肥満の確率
遺伝による肥満の原因として考えられているのが、「アドレナリン受容体遺伝子」の異常です。
「太りやすさの傾向を決めているのが親から受け継いだ肥満遺伝子です。太るメカニズムにおいて遺伝子の影響度は30%程度で、70%は生活習慣などの影響によるものと考えられています。