ご飯やパンなどの糖質を控える「糖質制限ダイエット」が話題になっております。しかし「5年以上続けると、死亡率が高くなるかもしれない」との論文が発表されていたりと賛否両論となっております。安全性や健康面は大丈夫なのでしょうか?
●糖質制限食に賛否両論?
糖尿病治療やダイエットを目的にした「糖質制限食」など、様々な呼び名で急速に広まっている。医師の間でも賛否両論がある食事療法だが、効果や安全性はどうだろうか。
出典ある産婦人科医のひとりごと: 体重管理XIV 「極端な糖質制限は健康被害をもたらす危険がある」(日本糖尿病学会)
・糖質制限食とは?
出典:blog.bot.vc
糖質制限食というのはその名の通り、糖質(でんぷん、砂糖、その他砂糖類)を厳しく制限する食事をいいます。
・糖質制限ダイエットってどんなダイエット?
糖質制限ダイエットというのは、炭水化物などの三大栄養素の1つである糖質を抜いて、「食後高血糖」を防ぐことで体重の増加を抑えるダイエット法です。
出典糖質制限ダイエットは長期間続けると危険|死亡率上昇との報告
栄養素には大きく、お肉やお魚などのたんばく質、バターや植物油などの脂質、そしてごはんやパン、芋などの糖質があります。
この中の糖質を減らして、その分たんばく質や脂質を多く食べることでお腹いっぱい食べても痩せられるという食事法。
・血糖値が上がる仕組みとは?
炭水化物は体に吸収されると分解されてブドウ糖になります。そして、そのブドウ糖糖は消化・吸収される血液に取り込まれます。
出典糖質制限ダイエットは長期間続けると危険|死亡率上昇との報告
これが食後に血糖値が上がる仕組みです。血糖値が高くなるとそれを下げるためにインスリンが分泌されます。
出典糖質制限ダイエットは長期間続けると危険|死亡率上昇との報告
血糖値が高い状態が続くとインスリンが分泌され続けますので、インスリンの分泌が追いつかなくなります。
出典糖質制限ダイエットは長期間続けると危険|死亡率上昇との報告
●糖質を摂取すると太る理由
「糖質」といえば、「甘いもの」というイメージがありますが、甘いお菓子だけではなく、お米やスナック菓子の原料である小麦、とうもろこしなどに含まれる「でんぷん」も糖質です。
出典糖質を摂ると老化が早まる!? 正しい糖質摂取のお作法とは – 「生き方キレイ」をコーディネート|MYLOHAS
糖質はご飯や麺類などをたくさん摂ってしまえばそのまま体内に取り込まれてしまいます。これが巡り巡って脂肪となっていくおそろしい循環が生まれます。
出典糖質制限ダイエットの危険と落とし穴 | 糖質制限ダイエットやり方 効果 方法
●糖質制限食は危険な人は危険
糖質制限食はタンパク質や脂質の摂取に制限はありません。食事は炭水化物をカットして、それ以外はどれだけ食べてもOKです。
・肝臓疾患や腎臓疾患に注意?
しかしながら、肝臓や腎臓に障害のある方はタンパク質の分解が難しくなるため、糖質制限食を行うと肝臓疾患や腎臓疾患が進み危険です。
●国立国際医療研究センター病院糖尿病・代謝・内分泌科の能登洋医長らによると?
この糖質制限食、5年以上続けると死亡率が高くなる可能性を指摘する解析結果もある。
出典死亡率が上がる?「糖質制限ダイエット」に賛否 〈AERA〉-朝日新聞出版|dot.(ドット)
「原因究明はこれからですが、長期にわたる糖質制限ダイエットは寿命を縮める可能性がある。今後、日本でも長期的な調査が必要です」(能登医師)
出典死亡率が上がる?「糖質制限ダイエット」に賛否 〈AERA〉-朝日新聞出版|dot.(ドット)
●糖質制限食は、これまでメディアによる批判の記事があったが‥
糖質制限食はこれまでの栄養学とはあまりに違うため、また様々なメディアで批判する見出しと記事が見られます。そしてそんな中では、不安を覚える方は多くいらっしゃると思います。
ただ、そういった情報は、あまり確かでない情報源からのものだったり、普及しつつある糖質制限食に批判的な内容を書くことで、視聴者、読者の興味を引こうとするものだったりする場合がほとんどです。
・一方、健康が改善した実例も多くあるという
結論としては、『糖質制限食自体がまだ新しい考え方の為、身体に悪影響がおよばないことが多くのデータから確認できたわけではないが、健康が改善した実例が非常に多く、期待できる』ということになるかと思います。