秋になると現れる身近な虫「ムカデ」が実はマダニ同様危険生物である事を

蜈蚣（ムカデ）、馬陸（ヤスデ）、蚰蜒（ゲジ）…。画数からして多いこれらの虫を、日本では総じて「多足類」と呼んでいる。

世の中に虫嫌いな人は少なくないが、見た目が特徴的なこれらに対しては特に強い嫌悪感を抱く人も多い。

ふつうに見かけるムカデはオオムカデ科のもので、トビズムカデ、アオズムカデ、アカズムカデなど。15cmより大きなものもいる。

虫が苦手な方はもちろん、小さなお子様やペットがいるご家庭や、宿泊施設のオーナー様など、多くの方を悩ませる不快害虫です。

ムカデは水分がないと生きられないため、基本的に暗くてジメジメした場所に潜伏しています。

ムカデ類は、外部の石の下、建築物基礎の割れ目、落ち葉の下、朽ちた倒木の中等の隙間に住んでいます。

1回５０コほど産卵し、メス親がタマゴのかたまりやふ化したよう虫をまもる習性がある。約2ヶ月で親からはなれ、ひとりだけのくらしにはいる。

9月～10月は、子ムカデが動き出すシーズンです。7月～8月に育った子ども達が親元を離れ、自分で餌を探し始めます。

普段は屋外で生息しているが、ゴキブリやクモなどのエサを求めて屋内に侵入。

つまり、ムカデの繁殖の原因はゴキブリの存在という事になります。

ムカデは触れたものを攻撃する習性があり、人間をかんだりするので、一刻も早く駆除しなければいけません。

靴の中や寝具の中に潜んだりすることが多く、夜間に咬まれることが多く注意しましょう。

普段はジッとしていますが、捕食や天敵から逃げる際などは素早く移動ができ、運動能力は非常に優れています。

噛まれると、激痛と赤い腫れが起こる。

噴霧後は暴れて咬まれる恐れがありますので注意して下さい。完全に死んだのを確認してから処分して下さい。

ムカデの侵入経路をふさぐことを忘れてはいけません。二度と家の中に入れないためにはムカデの侵入しやすい場所自体をなくすことが大切です。

まずは、窓や網戸、玄関扉はもちろんのこと、キッチンや洗面所の排水口、エアコンのダクト穴、窓や扉、床下の換気口、天井裏など、あらゆる場所に隙間がないかよく確認しましょう。

サッシの戸車をドライバーで調節することですき間をなくすことができますし、エアコンのダクト穴はエアコン配管用のパテを使って埋めるのも効果的です。

また、床下は粉剤などを使って対策できます。家の周りに一周まいて見ましょう。このようにしてムカデを対策することができます。

草刈後などに一時的に家屋内への侵入が増える事があるとも言われているので注意が必要です。

ムカデに刺されてしまった場合は、４２℃〜４６℃のやや熱めのシャワーで流しましょう。そして石鹸で洗ったりしてながす事も必要です。

映画などで『口で毒を吸出し、吐き出す』という処置を行う事がありますが、知識無しに真似するのは少々危険です。

吸い出した本人に毒が回らぬよう、すばやく水やアルコールを含み吐き出すなど、知識とコツが必要です。