被害の全容はまだ見えていません…
■日本列島に相次ぎ接近・上陸した台風
台風15号と台風19号が相次いで上陸し、15号は暴風、19号では大雨による大規模な水害によって甚大な被害が発生。
出典度重なる台風襲来と大雨 強雨シーズンはまだ続くのか(日直予報士 2019年10月26日) – 日本気象協会 tenki.jp
さらに、台風21号や低気圧の影響による千葉県などでの豪雨も追い打ちをかけた。
出典2019年上陸台風 ウェザーニュースの進路予想の精度は? – ウェザーニュース
■特に台風19号の被害は甚大だった
消防庁(10月23日時点)によると、台風19号による死者は74人、行方不明者は9人。
出典台風の進路を的中させるには、あと何が必要か (2019年10月27日) – エキサイトニュース
住宅被害は全半壊が16都県3719棟、一部損壊が27都道府県4784棟、床上浸水は17都県3万3079棟、床下浸水は21都県3万5802棟。
国土交通省によると、土砂災害は20都県で667件が確認され、堤防の決壊は7県の71河川140カ所にも及んだ。
■農林水産業にも深刻な影響を与えている
台風15、19号による被害額は1700億円以上
台風15、19号による農林水産業の被害額が、27日までの国の集計で1700億円を超えている事が分かった。
■詳細
19号だけで約1200億円
農林水産省によると、台風19号による農林水産関係の被害額は38都府県で計1223億8000万円。
出典台風15号 19号 農林水産被害 計1700億円超 25日大雨でさらに増 | NHKニュース
ため池や用水路など農業用施設の被害は8500か所以上、米やりんごなど農作物の被害が1万4000haなどが確認された。
出典台風15号 19号 農林水産被害 計1700億円超 25日大雨でさらに増 | NHKニュース
農地の損壊も相次いだ
台風15号と合わせた被害は、約3万3000haの農作物や果樹、67万匹を超える家畜のほか、農業用ハウスなどでも約2万6000件。
農地の損壊は約8000か所、農業用施設の被害は約9000か所で確認されている。
■今後、被害額はさらに増える見通し
都道府県が把握していない被害が数多く残っており、被害の全容はいまもつかめていない。
出典台風19号被害が拡大、農林水産被害は総額1000億円超/10月25日現在|食品産業新聞社ニュースWEB
特に台風19号の被害額は1日で数十億円規模で積み上がっており、浸水の被害が及んでいる地域を中心に、さらに増える見通し。
出典台風15号 19号 農林水産被害 計1700億円超 25日大雨でさらに増 | NHKニュース
ああ……台風のせいで農業やる人が減る……ああああ……
— 杏樹 (@nanyaneko10) October 28, 2019
台風被害による農家さんの嘆きに胸が痛いわ
農業って土からなのよ、土地すらめちゃくちゃになったらもう絶望しかないのよ…— み。 (@fuunn2) October 28, 2019
宮城県では収穫したばかりの新米が水につかる被害が相次ぎ、廃棄されるそうです。
収穫後に水につかったコメは、農家が加入している農業保険では補償の対象外になるということで、今後、被災した農家の経営に深刻な影響が出る恐れがあります。国での救済方法はないのですか。 https://t.co/Fh88IDhc54— とろろ (@ooananeraidesu) October 27, 2019
今年の台風や大雨での農業被害が1700億円を超え、もっと増える見込みだとか。政府は損害に見合う援助をしなければいけない。家屋の被害もある。河川の修復も必要。他の費用をこちらに回してこそ、国民に寄り添う治世だ。一部の既に恵まれている国民ではなく、普通の国民のための行政の実施を。
— よしよしのりのり (@yoshi4465) October 28, 2019
■政府は台風19号を「激甚災害」に指定へ
安倍首相は、台風19号の激甚災害と大規模災害復興法に基づく「非常災害」の指定をいずれも29日に閣議決定すると表明。
出典東京新聞:台風19号 あす激甚指定:政治(TOKYO Web)
道路や河川、下水道、公立学校、農地・農業用施設、林道などの復旧事業に対する国庫補助率を1~2割程度引き上げる。
出典東京新聞:台風19号 あす激甚指定:政治(TOKYO Web)
■まずは被害の全容把握を
農林水産省は被害の全容の把握を急ぐとともに、関係者への支援など追加的な対応について検討している。