◼︎厚生年金
日本の公的年金制度は、全員が加入する国民年金と、企業に勤めるサラリーマンなどが加入する厚生年金の2種類で構成されている。
出典厚生年金の適用拡大が意味すること | 加谷珪一 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
会社員は第2号被保険者として国民年金、あわせて厚生年金にも加入している。フリーランスや自営業者は第1号被保険者として国民年金にのみ加入している。
出典手取りが減っても厚生年金に加入した方が得か | PRESIDENT WOMAN | “女性リーダーをつくる”
昨今では、厚生年金に加入する範囲が拡大する方向にある。
出典手取りが減っても厚生年金に加入した方が得か | PRESIDENT WOMAN | “女性リーダーをつくる”
適用範囲を拡大へ
厚生年金への加入は、従業員501人以上の企業で週20時間以上働き、月収が8万8000円以上あることが条件となっていますが、
出典厚生年金 パートなどへの適用拡大 経団連・連合は賛成 | NHKニュース
厚生労働省は、パートなどで働く短時間労働者が加入しやすいよう、企業規模の要件を緩和する方向で検討
出典厚生年金 パートなどへの適用拡大 経団連・連合は賛成 | NHKニュース
現在、法人事業所は全て加入義務がある一方、個人事業所は業種が限られ、弁護士らは対象外。今後、数万人が対象になるとみられる。
将来の年金額を手厚くする狙い
国民年金だけでは低年金に陥る恐れがあり、厚生年金に加入してもらうことで将来受け取る年金額を手厚くするのが狙い。政府は企業側の理解を得るため、支援策とセットで実施したい考え。
出典東京新聞:厚生年金パート加入拡大 企業規模要件緩和へ2案:政治(TOKYO Web)
政府は与党や経済界と協議するが、厚生年金の保険料は労使折半のため負担が増える中小企業の反発は必至。調整は難航も予想される。
出典東京新聞:厚生年金パート加入拡大 企業規模要件緩和へ2案:政治(TOKYO Web)
ネットでは様々な声が
厚生年金の拡大なぁ。
零細企業には厳しいだろうな。
— にゃあさん (@nyer_san) November 12, 2019
保険料集めに必死
RT @nhk_news: 厚生年金 パートなどへの適用拡大 経団連・連合は賛成 #nhk_news https://t.co/hYWXmoW9bQ…
— orgxtea (@xhhmmx) November 12, 2019
厚生年金の適用拡大が議論されているようだが、保険料は企業と従業員で折半となるため、中小企業にとっては負担が大きく、議論は難航しそうだ。
— LibraTN (@LibraTN) November 11, 2019
法人化して悩ましいのはやっぱり社保料…。
日本年金機構によると「平成29年9月を最後に引上げが終了し、厚生年金保険料率は18.3%で固定…」とのこと。当分はあがらない?だから逆に昨日あったように厚生年金の対象範囲拡大案があるのかな?推測ですが。— アキユキ社長@Webデザイナー/エンジニア (@life_toshindai) November 10, 2019
加入逃れ対策も強化する方針
保険料を意図的に支払わず、加入義務を逃れる、いわゆる「加入逃れ」をしている事業所がおよそ36万社あり、およそ156万人は、厚生年金が適用されない状態になっているとみられます。
出典厚生年金「加入逃れ」対策 日本年金機構の権限強化へ | NHKニュース
(厚生労働省は)「加入逃れ」が疑われる場合には加入の届け出がない事業所でも、強制的に立ち入り検査ができるよう日本年金機構の権限を強化する案を示しました。
出典厚生年金「加入逃れ」対策 日本年金機構の権限強化へ | NHKニュース
◼︎未婚ひとり親も国民年金免除へ
未婚のひとり親で所得が低い人の国民年金の保険料の支払いを、厚生労働省が全額免除する方向で調整していることが分かりました。
現在、配偶者が死亡したり離婚したりした女性が年収125万円以下だと、申請すれば免除される。
毎月の保険料は収入の低い人には重い負担で払えないケースも多く、免除により年金を受け取れるようにする。
厚生労働省は、これらの案を30日開かれる社会保障審議会の年金部会に示し、年内に結論を得ることにしています。
◼︎在職老齢年金
60歳以降、厚生年金に加入しながら受け取る老齢厚生年金を在職老齢年金といいます。
出典在職老齢年金について知りたい|公益財団法人 生命保険文化センター
年金額と月給・賞与に応じて年金額は減額され、場合によっては全額支給停止になります。
出典在職老齢年金について知りたい|公益財団法人 生命保険文化センター
厳しい年金財政を維持するため、一定の収入がある高齢者に、年金額の一部を我慢してもらう仕組みだ。
出典東京新聞:在職老齢年金 見直し批判 「高所得者1%の年金増やし、99%の人は減らすのか」:政治(TOKYO Web)
在職老齢年金では、現在、65歳以上の働く高齢者は年金と賃金の合計が月47万円を超えると年金が減額される。
出典東京新聞:月収51万円超で年金減額案 働く高齢者、厚労省修正:話題のニュース(TOKYO Web)
現在は47万円以上が基準だが、
働いて一定の収入がある高齢者の年金を減らす「在職老齢年金」制度について、厚生労働省は、年金が減らされる収入の基準を現在の47万円から51万円に引き上げる案をまとめました。
出典在職老齢年金 減額基準 収入47万円→51万円 引き上げ案 厚労省 | NHKニュース
厚労省は先月「62万円超」を提案したが、高所得者優遇との批判が出ることを懸念し、与党が厚労省に修正を求めた。
出典月収51万円超で年金減額案 働く高齢者、厚労省修正|全国のニュース|佐賀新聞LiVE
給付額を増やす厚生労働省の検討案について、野党が三十日の衆院厚生労働委員会で「金持ち優遇」だと批判した。
出典東京新聞:在職老齢年金 見直し批判 「高所得者1%の年金増やし、99%の人は減らすのか」:政治(TOKYO Web)
◼︎年金生活者支援給付金制度
消費税率の8%から10%への引き上げとともに、年金生活者支援給付金制度が2019年10月1日から始まる。
出典年金生活者に年間6万円を恒久的に支給! 財源は「2%」の増税分 : J-CAST会社ウォッチ
公的年金等の収入金額や所得が一定基準額以下の方に、生活の支援を図ることを目的として、年金に上乗せして支給する
消費税の引き上げ幅である「2%」分を財源として活用。
出典年金生活者に年間6万円を恒久的に支給! 財源は「2%」の増税分 : J-CAST会社ウォッチ
消費税率の引き上げによる増収分を使って、所得の低い年金受給者に最大で月額5000円を支給する制度
出典年金の支援給付金制度 2700人に通知漏れ 日本年金機構 | NHKニュース
忘れないように手続きしたい
2019年4月1日時点で年金を受給している人のうち、給付金支給要件を満たす人には、9月上旬から順次請求書が発送される。
出典10月1日から始まる「年金生活者支援給付金制度」の請求方法と注意すべき詐欺|@DIME アットダイム
給付の要件は給付金の種別により異なるが、高齢者であれば、(1)65歳以上で、老齢基礎年金を受給していること(2)前年の収入が、老齢基礎年金満額相当(約78万円)以下であること(3)請求する人の世帯全員の市町村民税が非課税であること――がある。
出典年金生活者に年間6万円を恒久的に支給! 財源は「2%」の増税分 : J-CAST会社ウォッチ
2020年1月以降に請求した場合は、請求した月の翌月分から支払いとなる。12月分の給付金は給付されないので、速やかな請求手続きが必要だ。
出典10月1日から始まる「年金生活者支援給付金制度」の請求方法と注意すべき詐欺|@DIME アットダイム