女性の薄毛で、一番悩みの多い部分が頭頂部や分け目の薄毛です。
目立つし、隠すのにも一苦労な頭頂部や分け目の薄毛。
私の場合は、
『自分より背が高い人と話したくない…』
『座ってる時にこっち来ないで欲しい…』
と、人に会うのさえ嫌でした。
そんなふうに性格まで暗くなってしまう前に、頭頂部・てっぺん・分け目の薄毛の原因と対策法をぜひ知っておいてください。
頭頂部の薄毛の原因を、部分とパターンから判定
まず、FAGA(エフエージーエー)かそうでないかを判断します。
その判断規準となるのは、薄毛のパターンです。
てっぺん・頭頂部だけが、やけに薄い
引用元:ヘアメディカル
写真のように頭頂部だけが薄く、側頭部や後頭部などは通常の濃さの場合は「FAGA」である確率が高いです。
男性の薄毛(AGA)と同じような薄毛になるのがFAGAの特徴です。
側頭部や後頭部も含め、全体的に薄い
引用元:ヘアメディカル
一方、こちらの写真のように頭頂部+側頭部や後頭部など、全体的に同じように薄いのであればFAGAの疑いは低くなります。
この場合は「休止期脱毛症」に陥っているかもしれません。
頭頂部や生え際、てっぺんが薄くなるFAGAとは
男性の薄毛って、「全体的に薄くなる」よりは「頭頂部だけ」とか「生え際の後退(M字型)」が多く、しかも光を跳ね返すレベルでつるつるだったりしますよね。
でも、その割には後頭部や側頭部はフサフサしてたり…。
あの男性特有の薄毛の症状をAGAと言いますが、似たような薄毛が女性に起こると、その呼び方はFAGAとなります。
FAGAの原因
女性ホルモンには、髪の毛を増やす・育成するという働きがありますが、男性ホルモンには、髪の成長を阻止し・短いまま脱毛させるという働きがあります。
男性が薄毛になりやすいのは、この男性ホルモンが女性に比べて圧倒的に多いからなんですね。
女性の体内にも男性ホルモンはあります。
普段は女性ホルモンの方が量が多いので男性ホルモンの影響はさほどありません。
しかし男性ホルモンの量はそのままに、女性ホルモンだけが減ってしまうと…?
男性ホルモンの作用を抑えつけることができずにFAGAを発症してしまいます。
FAGAによって抜けた髪の毛は、短く・ナヨナヨした細い毛が多いのが特徴です。
(さらに詳しいメカニズムも気になる方はコチラのFAGA(女性男性型脱毛症)についてのページもお読みください)
頭頂部だけでなく側頭部・後頭部も薄くなる休止期脱毛症とは
人間の髪の毛のうち、9割の髪はまだまだこれから太く・長く伸びていく『成長期』の髪です。
残りの1割は『休止期』と言って、成長が終わり自然に抜ける髪です。
正常な人でも毎日髪はそれなりに抜けます。これは普通です。
休止期が終わればまた新しい髪が生まれて成長期に入るので、抜けるばっかりでハゲるということは無いんです。
が、『成長期』の髪が何らかの原因によって普通よりも早く『休止期』となり抜けてしまい、しかもその『休止期』が通常より長く続くせいで新しい髪も生えてこなかったら…?
髪の毛の全体量が減り、スカスカと頭皮が透けて見える様になります。これが『休止期脱毛症』です。
休止期脱毛症の原因
休止期脱毛症は、人によって原因がたくさん考えられるので『これが原因です』とは断定が難しいのですが、主なものとしては
・環境の変化や精神的なストレスでおこるもの
・極度のダイエットや貧血などの栄養不足
・頭皮の炎症などを含む病気や、薬の副作用などが原因でおこるもの
が考えられます。
休止期脱毛症では、わりと太く・しっかりした長い髪が抜けることが多いです。
今まで普通に成長していたものが、突然抜け落ちるためです。
(さらに詳しいメカニズムや病気について知りたい方、コチラの休止期脱毛症とは?のページもどうぞ)
クリニックではこんな治療をしている!FAGA・休止期脱毛症の改善法
一番確実で、安心安全に治療ができるのはやはりお医者さんにかかることでしょう。
まずは『FAGA』なのか『休止期脱毛症』なのかを問診や検査によって判断し、それぞれに適切な対策をとっていきます。
投薬での治療の場合はこんな種類のお薬がだされる場合があります。
FAGAの場合
男性ホルモンの作用を抑えて、抜け毛を防ぐのがまず第一です。
そのために「スピロノラクトン」という、ホルモンに作用する薬を処方される場合があります。
もともとは高血圧の治療のために利尿剤として使われたり、ニキビ治療薬として一部の美容皮膚科などでも扱われている薬。
ホルモンに作用する薬なので人によっては生理不順になったりなどの副作用がある。
ドラッグストアなどでは買えない。
(関連:スピロノラクトン(ハイレス)について)
休止期脱毛症の場合
抜け毛の原因として考えられるものをまず排除する必要があります。
原因が病気だった場合は病気の治療が最優先です。むしろ病気が治れば薄毛も治ると言えます。
それと、髪への栄養補給のために「パントガール」というサプリメントを処方される場合があります。
髪への栄養素を盛り込んだ医療用サプリメント。
FAGA・休止期脱毛症どちらにも勧められる場合が多い。
薬ではないので副作用もほぼ無く、薄毛治療を行っているほとんどの病院で取扱があるポピュラーなもの。
サプリですが、医療用なのでドラッグストアなどでは買えず、少し高価。
(関連:パントガールってなに?)
FAGA・休止期脱毛症どちらの場合でも
原因がどうであれ、抜け毛を阻止するだけでは薄毛を治せませんよね。
新しい髪の毛を発毛させるためには「ミノキシジル」という成分が現時点では一番有効だとされています。
この「ミノキシジル」が配合された頭皮に塗るタイプの薬(濃度がそれなりに高いもの)か、飲み薬として服用するタブレットタイプのものを処方される場合があります。
もともと高血圧の治療に使われており、副作用として発毛が見られたため、今では薄毛治療に使われるようになった薬。
塗るタイプ(外用)のものだと、女性用ならリアップリジェンヌとしてドラッグストアなどで販売されている。
内服のものは外用に比べて効果が高い分、副作用も出やすいので医師の処方箋が必要。
(関連:ミノキシジルの効果や注意点)
自力でFAGA・休止期脱毛症の対策をするなら
まず、自己判定で「FAGAの可能性が濃厚」であるなら、自宅治療ではかなり遠回りに…というか手遅れになってしまうかもしれないので、本当に病院をおすすめします。
FAGAは、ホルモンバランスを薬で整えないと治りにくいので自宅治療では限界があります。
自己判定で「休止期脱毛症っぽいな?」と思った場合も、本来ならクリニックへ行くべきですが、こちらは考えられる原因をすべて潰せば、改善するかもしれない希望があります。
それを踏まえた上で、自宅治療でなんとかしよう!と決心したのなら
・最低でも毎日7時間以上の睡眠をとる
・ストレスをなくす、上手く解消して溜め込まない
・栄養バランスを考えて食事をする
・運動をして筋力をつけ、血行を良くする
・頭皮を傷めつけない
これを必ず実行した上で以下のことを試してみてください。
育毛剤を試してみる
ドラッグストアでも手に入る薄毛治療薬で、女性用のものとしては「リアップリジェンヌ」が国内では有名です。
が、ミノキシジル配合率が1%とかなり少なく、お医者さんの意見からしても『意味がない』とのこと。
薄毛専門医、【ヨコ美クリニック】の先生もそう言っています。
実際私も過去リアップリジェンヌを使用していましたが、副作用も出なかった分効果全くナシでした。
育毛のために必要な成分が入った育毛剤は、他にも色々なメーカーから、それぞれ特色のあるものが出ています。
頭皮を守ってくれるはずの髪の毛が少なくなってしまった薄毛女性は、頭皮自体が傷つきやすく敏感になっています。
添加物が少なく、美容成分も配合された育毛剤を使ったほうが頭皮トラブルも少なく済むのでおすすめです。
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育毛サプリメントを試してみる
「育毛剤」は、役割としては血行促進をして発毛を促すものです。
髪への栄養補給はあまり目的にしないほうが良いでしょう。
栄養補給はやはり食事からですが、どれだけ食事メニューに気をつけていても、髪に必要な栄養素を毎日継続的に摂るのは難しいです。
そのためサプリメントは必要不可欠といえます。
医療機関ですら育毛サプリメント「パントガール」をわざわざ処方するくらいですからね!
しかしパントガールはひと月あたり約一万円と高価で、病院でないと購入できません。
市販で、もう少し安い「パントガールに入っているものと同じ成分が多いサプリメント」を使うのが良いでしょう。
関連:女性用育毛サプリメントの選び方
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FAGA・休止期脱毛症の早期解決なら、どちらにせよ専門のお医者さんへ
頭頂部からくるFAGAは女性の薄毛ではよくある脱毛症です。
改善した例も多いので、きちんと薬を服用すれば、早期に改善できる可能性は高いです。
ただ、全体的にスカスカな休止期脱毛症の場合は、病気の可能性もあるので、病気を治さないと薄毛も治らない場合もあります。
原因を突きとめるためにも、なるべく早くお医者さんへかかりましょう。
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