国際社会には早急な対策が求められています。
■福岡市の大気中から「マイクロプラスチック」が見つかった
福岡工業大(福岡市東区)の研究グループが福岡市内で採取した大気から、微細な「マイクロプラスチック」を検出した。
出典大気中からもマイクロプラスチック 福岡市内で確認(朝日新聞) – goo ニュース
■詳細
福工大の永淵修客員教授(環境科学)らは今年3〜9月、同市東区のキャンパスの屋上で空気や雨を採取。
出典大気中からもマイクロプラスチック 福岡市内で確認(朝日新聞) – goo ニュース
電子顕微鏡や光を当てて素材を調べる機器などで分析したところ、大きさが数十〜数百㎛(1㎛は1000分の1ミリ)のポリエチレンやポリプロピレンを発見した。
出典大気中からもマイクロプラスチック 福岡市内で確認(朝日新聞) – goo ニュース
■マイクロプラスチックとは
環境中に存在する微小なプラスチック粒子で、一般的には直径5mmよりも小さいものと定義される。
出典マイクロプラスチックの生成メカニズムと有害化学物質の吸着性能:マイクロプラスチック問題を考える2 | ものづくり&まちづくり BtoB情報サイト「Tech Note」
発生源と疑われているものは複数存在し、工業用研磨材や洗顔料などに使用するために直接生産されたもの、プラスチック材料が壊れて細かい断片になった、衣類からの合成繊維の脱落などが挙げられる。
出典海洋汚染の元凶であるマイクロプラスチック。淡水に流れ出る6割が洗濯による糸くずであることが判明(米研究) (2019年9月26日) – エキサイトニュース
■近年、マイクロプラスチックによる「環境汚染」が問題に
すでに世界中の海を汚染
海に流入するプラスチックごみの量は、年間およそ1200万tとも言われており、世界中の海を汚染している。
出典夏だ! 海だ! マイクロプラスチックだ!(田中 沙紀子) | マイナビニュース
近年は北極海の氷塊の中や深海など、過去に見つかっていなかった場所でもマイクロプラスチックが発見されるように。
出典マイクロプラスティックは飲料水にも入っているが、心配しすぎなくていい(いまのところは):WHOが報告書|WIRED.jp
当然、海に生息する魚や貝、動物プランクトン、海鳥などの体内からも様々な種類・大きさのプラスチックが見つかっている。
出典マイクロプラスチックによる問題とは?:マイクロプラスチック問題を考える1 | ものづくり&まちづくり BtoB情報サイト「Tech Note」
さらに大気中にも含まれることが明らかに
海洋だけでなく、辺境の山岳地帯や北極圏の雪の中から、マイクロプラスチックが発見されている。
出典辺境の山地にもマイクロプラスチック、大気中を浮遊 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
大気中に飛散して地球規模で移動する可能性が浮上しているが、その仕組みの全容はわかっていない。
出典北極にプラスチックの雪が降っている……最新研究で明らかに – BBCニュース
■私たちの体内にも取り込まれている
水道水やボトル入り飲料水、マイクロプラスチックを取り込んだ魚や貝を食べるなど、様々なルートから体内に取り込まれている。
出典飲料水のマイクロプラスチックは「健康リスクなし」=WHO – BBCニュース
人が飲食や呼吸を通じて体内に取り込むマイクロプラスチックの量は、最大で年間12万1000個に上るという研究結果もある。
出典人体に取り込まれるマイクロプラスチック、年間12万個超 研究 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
■気になるのは健康への影響
現状では「影響はない」と考えられているが…
世界保健機関(WHO)は、「現状の検出レベルでは健康へのリスクはない」としている。
出典飲料水のマイクロプラスチックは「健康リスクなし」=WHO – BBCニュース
しかし、マイクロプラスチックは消化に適さないうえ、より有害なものへと変質する場合もあるなど、その影響は未知数な部分も多い。
出典マイクロプラスチック問題って? データで見るその現状と世界の動き | データのじかん
大気中からもマイクロプラスチック 福岡市内で確認(朝日新聞デジタル)まぁあれよね。古くなったビニールとか…紫外線でボロボロになったやつとか…まぁ、舞ってるよねやっぱり。。 https://t.co/YkveBF1t4A
— A☆ (@planet0123) November 19, 2019
大気中からもマイクロプラスチック
って、どうすればいいの?— PythonUJI (@python_uji) November 19, 2019
いま、ネット新聞で、大気中に、マイクロ・プラスチックが発見された!という記事が。
あららら。じゃあ、海のお魚さん達だけでなく、人間も、体内に取り込んでいるわね。
困りましたね。文明が進みすぎた結果だなあ。いつか、死因のトップになる日が来るかも。
— Miyashirolove (@MiyashiroloveS) November 19, 2019
■拡散したマイクロプラスチックの回収はほぼ不可能
いったん環境中に広がったものは現実的に回収できず、しかも半永久的に分解されないため、残存し続ける。
出典マイクロプラスティックは飲料水にも入っているが、心配しすぎなくていい(いまのところは):WHOが報告書|WIRED.jp
すでに海中には約1億5000万tものプラスチックごみがあり、「2050年には海にいる魚と同じ量にまで増える」との予測もある。
出典G20大阪2019と環境問題(海洋プラスチックごみ汚染と気候変動) 松下和夫[EICピックアップ 第274回|EICネット]
■早急な対策が求められている
いまだ科学的な検証・検討は途上であるが、求められる対応はこれ以上の拡散を防ぐこと。
出典マイクロプラスチック問題って? データで見るその現状と世界の動き | データのじかん
現在、日本を含めた世界各国で、発生量抑制や回収を目指す取り組みが始まっている。
出典G20大阪2019と環境問題(海洋プラスチックごみ汚染と気候変動) 松下和夫[EICピックアップ 第274回|EICネット]