来年度(2020年4月)から非正規の公務員にボーナスが支払われるようになるみたいです。
■非正規公務員
国や地方自治体で働く非常勤や臨時職員の総称。常勤職以外の職員であり、一般職と特別職
役所や病院、ハローワーク、学校、図書館、保育所などの国や自治体が母体となる組織で働く職員のことを言います
児童相談所の職員や、生活保護者の就労支援などを行うケースワーカーさん。小中学校の臨時教員や保育士さん、消費者センターや女性センターの相談員なども地方公務員
出典上級官僚やりたい放題。低賃金にあえぐ非正規地方公務員の実態 – まぐまぐニュース!
■給与問題が騒がれていた
「来年の仕事があるか分からない」「バイトをしないと食べていけない」そんな公務員がいると聞いたら、どう思いますか?
出典WEB特集 「非正規公務員」の声に向き合ってほしい | NHKニュース
税収が減り人件費削減が避けられない中、非正規は公務員の3分の1を占めるまでに。手取り16万で働く児相職員、学級担任を任される時給900円以下の非正規の教師…
出典揺れる“非正規公務員” ~急増する背景に何が?~ – NHK クローズアップ現代+
女性は週5日フルタイムで働いて月給は10万円台半ば。来春から勤務体系が見直され、月給が1万~2万円減る方向だという
出典「生活できなくなる」期末手当新設で月給減…非正規公務員の悲痛な声|【西日本新聞ニュース】
■そもそも非正規公務員はなぜ生まれたのか?
非正規公務員が増えているのでしょうか。端的に言うと、職員が減っているのに、仕事は増えているから
国の地方交付税が削減され、自治体の財政が厳しくなる一方、高齢化などに伴って、福祉サービスなど自治体が担う業務は拡大。限られた予算で要員を増やさねばならず、非正規の職員が増えた
出典急増“非正規公務員” 地方自治体に何が|けさのクローズアップ|NHKニュース おはよう日本
そのため、国や自治体は公務員の定数としてカウントされない非正規公務員を増やすことで、対応し切れていない業務に対処してきた
■そしてこの度、やっと非正規公務員の処遇が改善される
非正規公務員の多くは2020年4月から「会計年度任用職員」として任用されることになる
出典「ブラック」化に拍車、劣悪な待遇で働く「非正規公務員」のスト権までも剥奪へ(今野晴貴) – 個人 – Yahoo!ニュース
政府の「働き方改革」を背景に、四十七都道府県が来年度から、非正規の職員にもボーナスに当たる期末手当を支給する
出典東京新聞:非正規公務員に賞与 都道府県、人件費130億円増 来年度から:政治(TOKYO Web)
臨時・非常勤職員の大部分が対象となり、自治体間でばらばらな勤務条件が統一化される。期末手当などの支給によって正職員との格差解消につなげる
出典国の新制度で非正規職員にもボーナス 財源は? 東北の自治体に危機感 | 河北新報オンラインニュース
■地方自治体の負担が増加するという問題も
都道府県の非正規職員は2016年で13万8千人。年間の人件費は判明分だけで計約130億円膨らむ見通し
出典非正規公務員にもボーナスを支給 – 大分のニュースなら 大分合同新聞プレミアムオンライン Gate
国は関連条例の改正を自治体に求める一方で、費用分担をどうするかを明らかにしていない
出典国の新制度で非正規職員にもボーナス 財源は? 東北の自治体に危機感 | 河北新報オンラインニュース
人件費が上がらないようフルタイムをパートに切り替えたり、初任給を低く設定したりする自治体も多いという
出典「ブラック」化に拍車、劣悪な待遇で働く「非正規公務員」のスト権までも剥奪へ(今野晴貴) – 個人 – Yahoo!ニュース
■このニュースはネットでも話題に
一時金を支払うために基本給を減額する動きだけではなく、人件費増を懸念して非正規公務員が担ってきた仕事を外部委託する動きも紹介されている。警鐘。
ボーナス出ても月給が減るなんて… 非正規公務員、来春スタートの「会計年度任用職員」:朝日新聞デジタル https://t.co/MhMCeJMz70
— つしまようへい (@yohei_tsushima) December 1, 2019
非正規公務員にボーナス出すけど毎月の給料減るやつ読んで胸が痛くなった。なんじゃそりゃ
— ミッチー+ (@alwaysfreetofly) December 1, 2019
非正規公務員にもボーナスを支給 47都道府県、来年度から(共同通信)これが民間にも波及するといいんだけどな。。 https://t.co/sgUaYTy3Sg
— チャージャー@ prayforkyoani (@hemi392_mioluv) December 1, 2019
■この動きが民間に波及するのか?
4月1日から順次施行される「働き方改革関連法案」には、正社員と非正規社員の待遇格差を解消するため、「同一労働同一賃金」の原則が盛り込まれている
出典大企業の7割以上が「同一労働同一賃金」の対応方針決まらず – ITmedia ビジネスオンライン
待遇差を解消しようとすれば、これまで低い賃金で使ってきた非正社員の賃金を上げざるを得ない。当然人件費は増える
出典同一労働・同一賃金の衝撃 大企業は本当に「非正規社員を救う」のか (1/4) – ITmedia ビジネスオンライン
賞与や研修制度などの待遇差の解消も目指すとされています。大手企業は2020年4月から、中小企業は2021年4月から本格導入
出典[ニュース]派遣社員1000人に聞く! 「同一労働同一賃金」意識調査 – 『日本の人事部』
■これによって大きな変革が予想されている
人材会社アデコの調査によれば大企業の73%がまだ対応方針を固められていないという
出典大企業の7割以上が「同一労働同一賃金」の対応方針決まらず – ITmedia ビジネスオンライン
同一労働同一賃金の導入が進むことで期待することを聞くと、最も多い回答は「給与が上がること」(69%)だった
出典同一労働同一賃金の導入に対し、派遣社員の45%が懸念していることは? | マイナビニュース
同一労働同一賃金の導入が進むことへの懸念について尋ねると、最も多い回答は「雇い止めとなること」(45%)、2位は「派遣の求人数が減ること」(41%)、3位は「仕事の責任や負担が増えること」(38%)