小笠原諸島「西之島」一年ぶり噴火 新たな生態系も確認、大陸隆起のヒントも

社会ニュース

今後も様々な面で注目を集めそうですね!

■小笠原諸島・西之島が約1年ぶりに噴火再開

出典:www1.kaiho.mlit.go.jp

気象庁は5日夜、気象衛星ひまわりの観測で、同日15時頃から小笠原諸島・西之島周辺で周囲に比べて温度の高い領域を発見。

出典西之島 入山危険 噴火が発生している可能性あり(日直予報士 2019年12月06日) – 日本気象協会 tenki.jp

6日昼すぎ、海上保安庁が上空から観測した結果、2つの火口から噴煙や噴石、溶岩が流れ出しているのが確認された。

出典小笠原の「西之島」噴火を確認 引き続き警戒 | NHKニュース

気象庁は、火口周辺警報「入山危険」を発表し、警戒が必要な範囲を山頂火口から概ね1.5㎞に拡大。

出典小笠原諸島 西之島で噴火か 警戒範囲拡大 | NHKニュース

噴火に伴う大きな噴石や溶岩流が起きる可能性があるとして、付近を航行する船舶などに警戒を呼び掛けている。

出典小笠原諸島 西之島で噴火か 警戒範囲拡大 | NHKニュース

■西之島とは

出典:西之島 富士山より高い by ながいの

東京の南約約930㎞、父島の西約130㎞の太平洋上にある火山島。

出典西之島|海域火山データベース|海上保安庁 海洋情報部

西之島の本体は海底比高4000m、直径30㎞の山体で、山頂部がわずかに海面上に露出して西之島を形成している。

出典「西之島 新島誕生3年 ② 大陸は島から生まれた!?」(視点・論点) | 視点・論点 | 解説アーカイブス | NHK 解説委員室

■2013年の噴火以降、大きな注目を集めている

噴火で新島が出現した後、島と一体化

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2013年11月、約40年ぶりに噴火して新しい陸地を形成。

出典成長続ける「新島」、西之島とついに合体 → スヌーピーっぽいと話題に – ねとらぼ

当初は西之島から海面を隔てた「別の島」だったが、溶岩の噴出や堆積が進んだ結果、12月には西之島と一体化。

出典出現から半年「西之島」当初の86倍! すくすく育つ姿に「わが子のよう」「どんどん大きくなれ!」「日々楽しみ」… : J-CASTニュース

現在は元の島の約1,000倍にまで面積が拡大

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その後も、噴火と休止を繰り返しながら面積を拡大し、2019年5月時点で、元の島の約1,000倍、東京ドームの約60倍の面積に。

出典6年前誕生「西之島」 最新映像 拡大を続け新たな命を育む – FNN.jpプライムオンライン

陸地の増加によって、日本の領海と排他的経済水域(EEZ)が2013年の噴火前から約100㎢ほど広がった。

出典吉報!西之島の最新地図が完成!日本の管轄海域が拡大 (2019年5月22日) – エキサイトニュース

■新たな生態系も誕生

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9月に実施された上陸調査では、噴火前に生息した海鳥9種のうち5種の繁殖を確認したほか、昆虫やカニなど多数の生物を確認。

出典東京新聞:噴火の西之島 生物戻った 海鳥5種や昆虫、カニ…環境省など調査:社会(TOKYO Web)

噴火でいったん生態系がほぼなくなったが、人間活動の影響を受けずに生態系が形成される様子が観察できると期待されている。

出典東京新聞:噴火の西之島 生物戻った 海鳥5種や昆虫、カニ…環境省など調査:社会(TOKYO Web)

■さらに大陸形成の謎を解明するヒントに?

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一般に海底の地殻は玄武岩でできているが、溶岩を採取した結果、西之島海底火山の本体は「安山岩」からできていることを確認。

出典JAMSTECなど、西之島の噴火が大陸形成の再現である事を立証 | 財経新聞

安山岩は、大陸地殻を形成する材料として地球表層の形成に深いかかわりを持っており、西之島の隆起は大陸形成と同じメカニズムと考えられている。

出典JAMSTECなど、西之島の噴火が大陸形成の再現である事を立証 | 財経新聞

■西之島は「地球の神秘」

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今後も活発な火山活動が続くとみられており、生態系の調査や地質学的な分析など、様々な面で注目される。

出典「西之島 新島誕生3年 ② 大陸は島から生まれた!?」(視点・論点) | 視点・論点 | 解説アーカイブス | NHK 解説委員室

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