大荒れの時間が長く、めったにない大雨や暴風になる恐れがあります
台風19号「非常に強い勢力」のまま12日土曜に関東上陸!瞬間風速70メートル
気象予報士の根本美緒は「12日午前3時の段階の予報では、中心気圧が935ヘクトパスカル。レベルは『猛烈』から『非常に強い』に下がりますが、そのまま関東地方に接近し上陸する可能性があります」という。
今回の台風の特徴は台風を取り巻く活発な雨雲が大きいことです。このため、台風本体の活発な雨雲が長い時間かかり続け、半日以上、強い雨が降り続ける恐れがあります
暴風域が大きいのも特徴です。10日正午、現在の台風の暴風域は240キロと大きくなっています。このため、台風が接近、上陸すると、半日以上と長い間、暴風が吹き荒れる恐れもあります。
四国から東北にかけて広く300ミリを超すような大雨が予想され、首都圏でも記録的な大雨となる恐れがあります。
平年10月ひと月の雨量を超えるような雨が広く降る恐れがあるのです。
「平成27 年9月関東・東北豪雨」では総降水量が栃木県日光市今市で 647.5 ミリに達し、記録的な大雨になりました。鬼怒川が氾濫し、茨城県で大規模な浸水害が発生しました。
台風が接近・上陸すると予想される12日午後から13日午前中にかけては暴風も吹き荒れる予想です
夜間と大荒れのピークが重なるため、自治体から出される避難情報に注意し、明るいうちに早めの避難を心がけて下さい。
台風19号が直撃のおそれ 大雨が降り始める前にまず家の外の備えを
台風接近時には事前に備えを固めることで、被害を避けたり減らしたりすることができます。具体的にはどのような備えをしたらいいのでしょうか。
(1)窓や雨戸はしっかりと閉め、かぎをかける
(2)ベランダの排水口、家の周りの側溝や排水溝を掃除する枯葉やゴミなどは取り除いておく。
(3)風に飛ばされそうなものは、しっかり固定するか室内に収納する
次に家の中の備えです。停電や断水などライフラインが途絶えたときのことを想定して
(1)非常用品を袋などにまとめておく避難指示や避難勧告が発表されたときにすぐ持ち出せるようにリュックサックのような非常用袋などにまとめておきます。
(2)浴槽やバケツなどに水をためておく
(3)避難場所や避難経路を確認しておく
各自治体も台風への備えについて注意喚起を出しています。
台風19号が三連休初日直撃関東、東海上陸の可能性高まる
台風は少なくとも今日10日(木)夜まで猛烈な勢力を維持。予報円が小さくなっているのは、予想の確実性が増してきている証拠です。12日(土)夜に東海から関東に上陸する可能性が高まってきています。
木の枝などの飛来物により窓ガラスが割れたり、建物の一部損壊、大規模な停電などが発生する危険があります。
関東平野の広い範囲で200mm以上、特に南東の風が吹き付ける関東西部や紀伊半島の山沿いは総雨量が500mmを超えるような大雨となるおそれがあります。
台風接近により気圧が低くなり海水面が上昇します。関東、東海は、12日(土)夕方と13日(日)早朝に満潮時刻を迎えるところが多く、台風接近と重なると記録的な潮位となる見込みです。
12日(土)午後から13日(日)午前は鉄道や道路などに大きな影響が予想され、設備の被害状況によっては長引くことが考えられます。