早食いは肥満の原因。今一度食べる早さを見直して、健康な生活を送りましょう。
早食いは肥満につながる
1食にかける時間が20分以内であれば、食事の早さは早いほうになります。
平成21年国民健康・栄養調査結果では、食べる速さを体型別にみると、肥満(BMI25以上)の男性は、速いと回答した人が63.9%で、肥満ではない人に比べて多いことがわかりました。
食べる速さを「とても遅い」「比較的遅い」「普通」「比較的早い」「とても早い」の5段階に分けて自己申告をしてもらいました。
「とても早い」と答えた人の平均体重が55.4kg、「とても遅い」と答えた人の体重は49.6kgと、その差が5.8kgありました。
なぜ早食いは肥満になるのか
1.脳が満腹を感じるまでに食べ過ぎてしまう
よく噛んで食べると、食事が少量でも満腹のサインが脳に伝わりやすく食欲が抑えられる
よく噛むことで、摂食抑制作用をもつというペプチドホルモンの分泌を増加させたり、血糖値の上昇により、満腹中枢を刺激することになるのである。
出典早食いは肥満の元
早食いをして一時的に満腹になっても、すぐにおなかがすきます。急激に上がった血糖値を下げるためインスリンが大量分泌された結果、血糖値が下がりすぎる人もいます(反応性低血糖)。3時のおやつを毎日必ず食べる人は、このタイプかもしれません。
2.血糖値が急激に上がり、糖が脂肪に変わる
一気に食べると、それだけ血糖値も急激に上昇します。すると、血糖値を抑えるためにインスリンが分泌されます。このインスリンという物質が、どうやって血糖値を下げているかというと、摂取した糖を脂肪に変えることによって元の値に戻しているのです。
出典ビジネスマンの不死身力:「早食い」する気がしなくなるお話 – ITmedia エンタープライズ
早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇の原因となり、インスリンを出す膵臓に負担をかけます。
出典ヘルス&ビューティ情報情報 第二十二回 『血糖コントロールで糖尿病予防!血糖について』|調剤薬局のサンキュードラッグ
3.早食いよりもゆっくり食べる方が食後のエネルギー消費量は増加する
被験者10名に20分の安静測定後、300kcal のブロック状の食品を与え、できるだけ急いで食べる試行と、できるだけゆっくり食べる試行とを実施。
出典早食いよりもゆっくり食べる方が食後のエネルギー消費量は増加する -東工大 (マイナビニュース) – Yahoo!ニュース
この結果、食後90分間のエネルギー消費量は急いで食べた試行の場合、体重1kgあたり平均7calだったのに対し、ゆっくり食べた時には180calと、有意に高い値が示されたとする。
出典早食いよりもゆっくり食べる方が食後のエネルギー消費量は増加する -東工大 (マイナビニュース) – Yahoo!ニュース
早く食べることはマナーとしても良くありません
早食いは、他人に、何かガツガツといっった感じを持たれ、ひもじさ、せっかちさ、品のなさを感じさせます。他人の自分に対する印象を悪くします。
出典ビジネスマナー : 食事のべからず (38).早食い-ブログ-ビジネスマナー研究所
食事はゆっくり食べましょう
フォークやスプーンではなく箸を使うと良い
フォークやスプーンを使うと、比較的食べる早さは早くなります。それは、簡単にスルっと口に運べるからというのが理由です。
食べる料理や状況によっても変わるけれども、出来るだけ食べる時には、お箸を使うようにすることで、食べるスピードがゆっくりになるのです。
食材のカットサイズも大きめに
食材はなるべく大きめに切ることが早食い予防。野菜であれば、大きく切ることで、食べる時に良く噛まなければ飲み込めないから、時間がかかるのです。色々な形に切ることでも食べにくくなり、ゆっくり食べることができてきます。
早食いの一番怖いところは糖尿病のリスクが高まることです。太った人に多い糖尿病ですが、早食いにも関係しています。