被災地でまとまった雨も…「台風20号」の動向に注意

18日午前3時に、フィリピンの東で発生した台風20号。

19日12時時点の中心気圧は992hPa、中心付近の最大風速は25m/s、最大瞬間風速は35m/sとなっている。

小さいながらも暴風域を持つ台風となり、21日にかけて沖縄本島地方や大東島地方に接近。

その後は温帯低気圧となって、22日頃にかけて本州付近に接近する見込み。

沖縄では既に波が高まっていて、この先は徐々に風も強まる見込み。

台風20号は移動速度が遅いため、21日にかけて影響が続く可能性があり、あまり発達していないとはいえ油断は禁物。

本州の南に停滞する前線と一体化して活動を活発化させ、22日前後に西日本や東日本でまとまった雨を降らせる可能性がある。

台風19号により、これまでに全国で79人が亡くなり、11人が行方不明。

4万5000棟以上の住宅が水につかり、およそ2500棟の住宅が全半壊や一部損壊の被害を受けている。

甚大な被害が発生した東海や関東甲信越、東北では、堤防の損傷している川や地盤の緩んでいる所が多い。

少しの雨でも洪水や土砂災害の危険性が高まるおそれがあり、警戒が必要。

台風の進路はまだ不確実な状況で、雨の降る場所や量、ピークの期間等は変化する可能性がある。

最新の情報をこまめに確認し、場合によっては身の安全を第一に、慎重な判断を行うように。