大丸梅田店に新設された「ミチカケ」が導入している #生理バッジ に賛否が渦巻いている。PMSなど女性の悩みであるにも関わらずタブー視する意識が強い中、理解を深めようという動きが広まっていました。
▼大丸梅田店の女性の性に寄り添うことを目指す売り場が炎上している
michi kakeは、女性の性、生理、体のリズムなどに寄り添うことを目指した売り場。女性をターゲットとしたファッションアイテムやコスメの他、 女性特有の悩みにも応える商品としてサプリや漢方、下着や生理用品、irohaなどのセルフプレジャーアイテムもそろえます。
出典生理をオープンに——大丸梅田店「生理バッジ」に批判も 担当者に試験導入の理由を聞いた – ねとらぼ
同ゾーンは、もともと婦人服売り場だったスペースをリニューアルし、下着や生理用品、サプリ、女性向けアダルトグッズ、コスメなどを扱う18ブランド17店舗が出店。女性のデリケートな悩みを解決できるような売り場を提供するという。
出典百貨店店員の“生理バッジ”にブーイング!「何でわざわざ知らせるの?」(2019年11月25日)|BIGLOBEニュース
「月経カップ」といった最新の生理グッズを扱っている同売り場。生理の理解を深めるために若手社員が発案したのがきっかけだという。「バッジを着けることで、従業員同士の気遣いといったポジティブな行動につながるのではないか」という“働きやすさ”を意図して試験的導入に至ったとのこと。
出典生理バッジ導入に異論反論 番組では「甘え感じる」意見も(女性自身) – Yahoo!ニュース
・その売り場で強制ではないものの、導入されている「生理バッジ」に賛否が広がっている
【オープン取材】大丸梅田店の「ミチカケ」が導入している“生理バッジ”は人気漫画「生理ちゃん」が目印。普段から付けている紙のプレートを裏返しにするだけで着用できます。着用の判断はスタッフに委ねているそう。https://t.co/uEaHqxYmm0#ミチカケ pic.twitter.com/eMJeysEiyu
— WWD JAPAN (@wwd_jp) November 22, 2019
「炎上しているのは、同売り場がコンセプトに合わせて試験的に導入した〝生理バッジ〟です。バッジを着けることによって、生理の大変さを知ってほしいという意図があるようです。あくまでも任意のため、店員がみんなバッジを着けているわけではないのですが、売り場のオープンがニュースになるや『あり得ない!』などと非難轟々で、ネット上で大炎上しています」(エンタメ誌記者)
出典百貨店店員の“生理バッジ”にブーイング!「何でわざわざ知らせるの?」(2019年11月25日)|BIGLOBEニュース
生理バッジとは、生理中(月経中)であることを社員が示せる、服に付けるプレート。通常のmichi kakeフロアをアピールするプレートとリバーシブルになっており、裏返すと生理バッジとして使えます。
出典生理をオープンに——大丸梅田店「生理バッジ」に批判も 担当者に試験導入の理由を聞いた – ねとらぼ
従業員からは「これまで職場でできなかった生理の話ができるようになったことが大きな1歩」などポジティブな意見が上がったという。いっぽうでSNSでは《周知させることに意味ある?》といった否定的な意見や、《生理について考えるきっかけになるから良いと思う》といった意見が広がっている。
出典生理バッジ導入に異論反論 番組では「甘え感じる」意見も(女性自身) – Yahoo!ニュース
▼Twitterでは生理バッジに様々な声が聞かれました
大丸梅田店…「社内や来店客とのコミュニケーション」を目的にスタッフに「本人の希望に合わせて」生理中だと示す「生理バッジ」を試験導入、って私なら嫌だ。
相談できることと、職場で「私は生理です」とバッジ貼るのは別次元。
「百貨店はオワコンと言われて久しい」との店長コメントが虚しく響く。 https://t.co/F5PrCDrfJJ— Erika Toh (藤えりか) (@erika_asahi) November 22, 2019
生理バッジじゃのうてHP表示バッジなら男女問わずつけられるし、体調不良なら気を遣えるのではなかろうか的な。
そもそも生理だろうが生理じゃなかろうが体調不良を労わるの大切では?他人に生理周期知られるの嫌じゃないの?っておいちゃんは思うけんども。任意とはいえ、職場の任意って…なぁ?
— にわか はんぞー@一般おっさん (@niwakasennpei01) November 25, 2019
アタシ生理重いんだけど
職場が医療機関だから
酷いときは自分から言うよ
『今日生理でしんどいから迷惑かけたらすいません』って
もちろん男性職員にも言う理解あるから
「了解!つらかったら言ってね」って言ってくれる理解ないなら理解させるってスタンス←
バッジは嫌#生理バッジ
— さでぃすとちゃん (@SatsatSad) November 25, 2019
生理バッジ導入するくらいなら
レジに接客してないとき座っていい椅子とかお手洗いにいざという時使っていいナプキンとか、生理休暇取得できる環境とかそういうのを導入した方がいいのではと思ってしまう— 伊月いつき@1/12 6号館C い58b (@itsukinoaka) November 25, 2019
生理中バッジをつけた店員と客のコミュニケーション…?
「私も生理中なんですよ~!イライラしてさっきなんて本社爆破したろうかと思いました~」
「わかるぅ」
とかそういうの…?
性についてオープンに話せることと、スタッフのプライバシー開示は別では。https://t.co/4LX3nw5xPJ— ぬえ (@yosinotennin) November 22, 2019
大丸百貨店で生理中の店員さんが生理中バッジを付けるという、気が狂ってるとしか思えない話を聞いたんだけどまじなの?女性の性オープンにという試みはいいことだと思うけど生理中かどうかを公共の場で明示する必要ある?提案したやつは誰なの?想像しただけで泣きそうな位、馬鹿にされてると感じる。
— あくびちゃん (@k_akakb) November 21, 2019
・一方でこんな声も…
生理バッジ何で批判多いんかな?
生理中でも働いてきたんだから、わざわざ知らせるのは甘えだとかって40代の人とか言ってたり、そんなん貼ってどうして欲しいん?とか20代が言ってたり。いやいや、あなた達…
生理痛が酷くないからそんなん言えるんじゃんね!!!!って言いたい。 pic.twitter.com/396JG7Jx1e
— はる (@8nEzxKCDZ0admsJ) November 25, 2019
生理バッジは要らないけど無理バッジは必要だな 無理な時につける
— フィンカ (@fkgwfkgw) November 25, 2019
生理バッジのアイデアが世に出なければ、生理休暇や生理を取り巻く環境についてメディアが取り上げたり、皆がこんなにも考えたり意見をかわす機会は無かっただろうから、この時点で生理バッジの功績は絶大だな
— 広告女子ぱすた (@pastayade) November 25, 2019
▼男にゃ分からん女の悩み…生理の基本情報
生理とは、約1ヵ月の周期で子宮内膜が出血をともなってはがれ落ち、体外へ排出されることです。生理の周期(月経周期)は、生理の始まった日から次の生理が始まる前の日までの期間をいいます。
ホルモンバランスの変化は女性の身体や心に大きな影響を及ぼす。生理前に訪れるネガティブな影響はPMS(月経前症候群)と呼ばれ、身体的には腹痛やむくみ、肌荒れ、便秘などを引き起こし、精神面ではイライラや無気力、集中力・判断力の低下などの影響があらわれる。それらの変化を、実際に経験したことのない男性が理解することは難しい。
出典「生理バッジへの批判は覚悟していた」 それでも大丸梅田店が店員の生理をオープンにした理由 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
一般的に生理期間は3〜7日間程度。パフォーマンスが低下する期間を3日間としても、年間で約40日間はパフォーマンスが優れない状態で仕事をしていることになる。営業日で考えると2カ月分弱に相当する。
出典「生理バッジへの批判は覚悟していた」 それでも大丸梅田店が店員の生理をオープンにした理由 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
▼それにしても何故こんな売り場を作ったのか…こんな思いがあるようです
背景に、生理に対する意識の変化があると指摘する。若い世代には生理に対するネガティブなイメージがあまりないため、オープンにすることに抵抗が少ないという。
出典生理中の女性は「生理バッジ」でお知らせ 老舗百貨店の試みに「私も付けたい!」「プライバシーの侵害」と賛否 : J-CASTテレビウォッチ
生理バッジの主目的は社内コミュニケーション。「生理バッジをつけ、仕事をしていく上で生理であることをオープンにすることによって、(店員間で)気使うコミュケーションができるようにするため」といいます。
出典生理をオープンに——大丸梅田店「生理バッジ」に批判も 担当者に試験導入の理由を聞いた – ねとらぼ
21日のプレス内覧会で行われたハイヒールモモコさんらが登壇したトークセッションでは、「(自分が客だったら)お互い生理だと仲間意識が湧くと思う」といった、客とのコミュニケーションにもつながるのではないかという声も上がっていました。
出典生理をオープンに——大丸梅田店「生理バッジ」に批判も 担当者に試験導入の理由を聞いた – ねとらぼ
杉山愛(元プロテニスプレーヤー)「生理痛にはものすごく個人差がある。重い人は寝込んでしまうほどです。だから、辛い人はアピールして分かってほしいという面はある。私はスポーツ選手だったので、あまり周りに気づかれたくなかったし、コーチにすら言えなかった。若い選手は言うことに全く抵抗がない子もいました」
出典生理中の女性は「生理バッジ」でお知らせ 老舗百貨店の試みに「私も付けたい!」「プライバシーの侵害」と賛否 : J-CASTテレビウォッチ
▼タブー視するだけじゃ理解は深まらない…最近こんな動きが見られるようになっている
生理や生理用品は日本ではまだタブー意識が強い一方で、新しい流れが生まれているトピック。
出典生理をオープンに——大丸梅田店「生理バッジ」に批判も 担当者に試験導入の理由を聞いた – ねとらぼ
・イギリスの生理用品のCMが斬新でした
一般的に、生理のことを表に出すのは恥ずかしいこととされていたり、生理用品を隠したり…と、生理はタブー視されています。
出典「生理は恥ずかしいことじゃない!」イギリスの生理用品CMが革新的だと話題に – grape [グレイプ]
また、男性が生理について触れることもタブー視されているため、生理についての正しい知識を得る機会が少ないことも問題です。
出典「生理は恥ずかしいことじゃない!」イギリスの生理用品CMが革新的だと話題に – grape [グレイプ]
・漫画「生理ちゃん」が手塚治虫文化賞短編賞を受賞
出典:AMAZON:生理ちゃん
個人差がある生理。もちろんすべての人がデリケートな悩みを話したいわけではありません。ただ語ることがはばかれる雰囲気のままでは理解が進まないのは確かで、生理のマンガに出てきたことばが胸に残りました。「見えにくくて伝わりづらい困ったアイツ(生理)」「(でも)わかりあえたら、もっとしあわせ」
出典News Up わかりあえたら、もっとしあわせ | NHKニュース
第23回の手塚治虫文化賞短編賞を受賞し、その理由は「生理に対する社会の無理解や偏見を風刺し共感を得られていること」でした。
出典News Up わかりあえたら、もっとしあわせ | NHKニュース
店員の生理をオープンにするのではなく、お客さんがリラックスできるお悩み相談カフェを設置したり、生理の悩みを匿名で書けるボードを用意したり、産婦人科医を招いて定期的にイベントを行なったりなど別の形で内面に寄り添う方法もありそうだ。
出典「生理バッジへの批判は覚悟していた」 それでも大丸梅田店が店員の生理をオープンにした理由 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
追記:その後、生理バッジは取りやめに
批判が相次ぎ、バッジの着用の取りやめを決めた。ただ、従業員同士の「生理の意思表示」は別の方法で続けるという。