ダイエットのためカロリーゼロ食品を利用したことにより、かえって肥満や糖尿病など病気のリスクが高まることもあるという報道。原因は、砂糖の代わりに用いられる人工甘味料による悪影響とのこと。ゼロカロリー表記でも実際のカロリーはゼロでない場合もあり、安易に取りすぎると逆効果も。[作成:10/14]
¶ 『カロリーゼロ/ゼロカロリー』なら安心?
ダイエット中の人が見逃すことができないのが「ゼロカロリー」「糖質ゼロ」を売りにしている飲料やお菓子。
出典ゼロカロリー、糖質ゼロ 「太らない甘さ」の秘密 日経ヘルス
「カロリーゼロなら、ダイエット中でも大丈夫」と愛飲している人も多いのではないでしょうか。
なぜカロリーがゼロなのに甘味があるのかと。カロリーゼロを謳う食品には、必ずといっていいほど人工甘味料が使われています。
出典NEWSポストセブン|カロリーゼロ飲料 肥満に繋がり糖尿病の恐れありと医師指摘
しかし米国では最近、人工甘味料でも太るという報告があり、ダイエット効果を疑問視する声も出てきた。
¶ 『カロリーゼロ』の飲食品でも太る?
「カロリーゼロ」飲食品には、必ずと言っていいほど新種の人工甘味料が含まれています。この甘味料自体は、非常に甘みが強く少しの摂取で甘みを感じることもあり、カロリーを抑制する効果があります
出典「ゼロ」カロリーなのに太る?!日本で知られていない、まさかのカラクリ
こんな嬉しい素材があるのですが、これらを継続的に摂ると、身体は太りやすくなるリスクがあるのです!
主には、「ホルモンに悪さをする」「味覚を鈍化させる」「依存性がある」という3つの原因が考えられます。
出典「ゼロ」カロリーなのに太る?!日本で知られていない、まさかのカラクリ
¶ 人工甘味料の問題点
ダイエットソーダばかり飲んでいる人が本物の糖分を摂取すると、血糖値や血圧を調整するホルモンが分泌されなくなるという。
通常食事を摂ると、糖質はエネルギーに変換されます。ただ、人工甘味料を摂取しても、カロリーはないため、インスリンが分泌されてもエネルギーに変換できす、自然に体がエネルギーを要求し、食欲を増進させるのです。
『人工甘味料はからだに備わったカロリー計算能力を狂わせてしまう可能性がある』のだそうです。
人工甘味料はさらに、空腹感を感じさせ、甘いものが食べたくなる衝動も起こさせるといい、普通のソーダよりもダイエットソーダを飲んだ方が太りやすい傾向があることも判明した。
砂糖のような自然の糖分の不足により、さらに甘いものへの欲求が増すということもいわれています。
また近年、人工甘味料は砂糖よりはるかに強い、コカインを上回る依存性をもつことがわかっています。
出典「ゼロ」カロリーなのに太る?!日本で知られていない、まさかのカラクリ
パデュー大学のスーザン・スウィザーズ教授は「ダイエットソーダは普通のソーダよりも健康にいいという考え方は誤っている」「完全にやめろとは言わないが、日常的に飲むべきものではない」と語った。
¶ 飲料メーカーは安全性を主張
これに対して飲料メーカーの業界団体は、「各国の学術機関や規制当局による長年の調査によれば、低カロリーの甘味料は安全で、減量や体重管理などの効果もある」と反論している。
¶ 『カロリーゼロ』に安心せず、健康管理を
飲料の場合、栄養表示上「カロリーオフ」は、100mlあたり20kcal以下の場合に、「カロリーゼロ」や「ノンカロリー」は、100mlあたり5kcal未満の場合に表示することが可能です。
カロリーゼロという表示を見ると、なんとなく安心してつい手が伸びてしまいますよね。特にダイエット中には魅力的。カロリーという数字的なものだけでの安心はお気をつけ下さいね。