今回の台風19号によってハザードマップが見直されています。
■未曾有の大災害をもたらした台風19号
台風19号による豪雨で川の堤防が壊れる「決壊」が発生したのは、13日の夕方の時点で21河川の24か所に上ることが国土交通省の調査で分かりました
出典台風19号 被害甚大【決壊】21河川24か所【越水】のべ142河川に | NHKニュース
記録的豪雨により各地で浸水や土砂崩れが発生し、夜には東京を流れる多摩川など、多くの河川が氾濫。多数の死傷者が出ている
出典台風19号「ハギビス」被害拡大、死傷者増え続ける 堤防決壊の場所も増える – BBCニュース
台風19号で犠牲となった十二都県の七十七人(十六日午後時点)のうち、半数超の四十七人は浸水や洪水といった水害で死亡
出典東京新聞:豪雨台風、鮮明 死者大半 洪水・浸水か:社会(TOKYO Web)
■そんな大災害で見直されたのが「ハザードマップ」
出典:AMAZON:防災ぴあMAP 首都圏版 (ぴあMOOK)
ハザードマップ、あるいは被害予測地図(ひがいよそくちず)とは、自然災害による被害を予測し、その被害範囲を地図化したもの
防災マップ、被害予測図、被害想定図、アボイド(回避)マップ、リスクマップなどと呼ばれているものもあります
自治体が作った大雨による被害を想定したハザードマップと、国土地理院がまとめた実際の浸水地域がほぼ一致していることが、国土地理院への取材などで分かった
出典東京新聞:浸水範囲、想定と一致 台風19号被害の福島・長野 ハザードマップ 避難に有効:社会(TOKYO Web)
■まさにハザードマップ通りの災害となった
住民が自然災害にあらかじめ備えるために作られたハザードマップが、早期に避難するなど、適切な行動を取るための手段として有効であることが実証された
出典台風浸水地域、想定とほぼ一致 福島、長野ハザードマップ|全国のニュース|下野新聞 SOON(スーン)
千曲川の堤防が決壊した長野県。北陸新幹線の車両百二十両が水に漬かったJR東日本の長野新幹線車両センターがある地域も、実際の被害を示す濃い青色の部分と、ハザードマップ上で浸水の深さ十~二十メートルを示す濃いピンク色が一致
出典東京新聞:浸水範囲、想定と一致 台風19号被害の福島・長野 ハザードマップ 避難に有効:社会(TOKYO Web)
70代の夫婦は「ハザードマップを見ていたので早めに避難し無事だった。改めてハザードマップは大事だと思った」と話す。
出典ハザードマップを事前に見ておくことがいかに大事か!千曲川の大決壊が地図と重なっていた : J-CASTテレビウォッチ
■ネットではハザードマップを見直したという声が多数
駅近くで垂れ流されてたラジオのニュースにて。
前の台風で
浸水した土地
ハザードマップと
ほぼ一致二重の意味ですごい
— ミステックプリンセスおてきつ (@SC_Otekits) October 17, 2019
浸水被害ハザードマップとほぼ一緒なの割とすごい。治水能力をしっかり把握できて公開もしてるって素敵やん。
— ぬっほ/ぬぽぉ (@dqr_nuhho) October 16, 2019
今日のスッキリの治水の話、
すごく分かりやすかった!
昨日どこかのテレビでやってたハザードマップと今回水害が起こったところの地図が完全に一致してたとことか見て再度うちの地区も確認したわ。#スッキリ— とんち (@syomotarou) October 16, 2019
今回の台風で浸水被害エグいけど、実際の浸水被害とハザードマップでの予想浸水被害がほぼ完全に一致してるの流石なだ、と
被害に遭ってる時に見れないのは課題やけど、日頃から確認しておくべきってのがはっきり分かるね。— たくあん (@takuan_XN12A) October 15, 2019
実際に浸水状況を上空から見た写真と、ハザードマップが完全に一致していた例。何十年も先の未来のために、全国各地で治水事業を進めてほしいもの。https://t.co/gc8ns9tZYB
— ルクセン高橋 (@mad_sad_toQen) October 11, 2019
RT ハザードマップ、少なくともうちの近所は正確 何年か前に地下鉄の駅が水没するくらいの雨が降った時に途中から水かさが増して歩けなくなったあたりがマップだと一段浸水深度が増す箇所と一致してて感心というか感動した
— トミ@JF1日目予定 (@tommie_krbs) October 17, 2019
■その他、災害が起きやすい地形・場所も理解しておきたい。まずは「扇状地」
扇状地(せんじょうち、英語: alluvial fan)とは、河成堆積低地の小地形の一種であり、山地を流れる河川が運搬した砂礫が、谷口を頂点として扇状に堆積した地形
降った雨は、止まっているわけではない。地形の傾斜にしたがって、高いところから低いところへと流れる。上流域から次第に下流域に水が集まってくる。とくに扇状地に住む人は危険を認識すべき
出典土地の高さと川の水位だけではダメ! 地形と水の流れを確認し、命を守れ(橋本淳司) – 個人 – Yahoo!ニュース
扇状地は水はけが良く、支持力も大きいため、構造物の基礎としては良好な地盤になりますが、土石流に遭遇する危険があるので注意が必要
■沢の口や河川敷も注意
山間部に降った集中豪雨で土石流が発生すると、山のふもとの扇状地や沢の口は直撃を受ける可能性がある
河川の流域や、昔、河川敷だった土地は、豪雨により浸水する危険性があります。
出典備えよう! 風水害対策 [(知識編)危険な場所を覚えておこう!] |浦安市防災のてびき|
沖積地 河川が運んできた土砂が、河口付近にたい積してできた三角州や、繰り返し発生した川の氾濫で土砂がたい積してできた氾濫原などの沖積地は、冠水しやすい
■造成地も災害に弱い
湿地や沼を埋め立てた埋立地は人工地盤ともよばれる盛土地盤であり、旧河道と同じように被害が集中しています
地震の時に被害を受けやすいのは、一般に、締まっていなく浅いところに地下水がある盛り土です
出典NHK そなえる 防災|コラム|丘陵地の造成宅地盛り土崩壊による被害
盛土地では、地質・地形が不安定なので、大雨が降ると地盤がゆるみ崩れる危険があります。水抜きの穴から濁った水が出始めたら要注意
出典特集2 土砂災害に備える : 防災情報のページ – 内閣府
■山岳地帯にも注意したい
急傾斜地は、大雨でがけ崩れを起こす可能性がある。樹木の少ない山間部は土石流に注意も必要である
大雨や地震によって山崩れが発生します。樹木の少ない山間部では土石流の危険が大きくなります
出典特集2 土砂災害に備える : 防災情報のページ – 内閣府
都市周辺部への市街地の拡大によって山地斜面や渓流の傍にも住宅地が進出するようになり、今まで単なる自然現象であった土石流や斜面の崩壊が災害に結びやすくなっている