「精子の無償提供ボランティア増加」この報道にネットがざわつく

自分の精子を見ず知らずの女性に提供するというボランティアがある

不妊や選択的シングルマザー、同性愛者カップルなど、子どもが欲しいのに、どうしても子どもを産めない人たちが利用する

ホームページとブログ・SNSを駆使して、ご連絡があった方と面談をして、”お願いします”ということであれば協力

日本の病院の場合、精子提供による妊娠が可能なのは配偶者の同意があり、かつ妊娠できる方法がそれしかない場合のみ。つまり、結婚している必要がある

第三者の精子を使い妊娠へと導く「ＡＩＤ（非配偶者間人工授精）」という医療行為がある。日本では年間約３０００件が実施され、その半数以上を慶應義塾大学病院が担っている

しかし近年、ＡＩＤで誕生した子供が遺伝上の親の情報を知る権利――「出自を知る権利」を法律で認める動きが世界的に加速。日本でもＡＩＤによる出生児たちが法整備を求める活動を始めている

「法制度が未整備のまま、ドナーの情報が明かされれば、生まれた子供が将来、ドナーに扶養義務や財産分与などを求める可能性が発生します」

1989年11月20日国連総会において批准された児童の権利に関する条約（子どもの権利条約）第7条には「子はできる限りその父母を知り、かつ父母によって養育される権利を有する」

最近になっていくつかの国では子どもの知る権利を認める方向にシステムを改変させています

無精子症の夫婦、選択的シングルマザー、同性愛者……子供が欲しくても「精子がない」人に対する、「第三者による私的な精子提供」が近年、急増している

提供前に相手の女性と何度か面談を行い、「遺産相続の権利がないこと」「秘密の厳守」「費用や責任を負担しない」「互いの生活に一切の干渉をしない」という契約書を交わす。

精子提供や精子バンクでの妊活を望むすべての女性＆お夫婦様へ　精子提供を望む女性と精子提供ボランティア男性をつなぐ精子提供者マッチングサイト

秀樹さん（４５歳）と智彦さん（４０代、いずれも仮名）は「タイミング法」を採り入れている。これは、実際に性交渉をして精子を提供する方法

「待ち合わせ場所に現れた女性が美人だったら、ついうれしくなってしまう自分がいる……『やましさはない』といえば嘘になります」

日本では第三者からの精子提供に関する法律が整備されていないため、このような自称「精子バンク」が野放しになっている

性病などの感染症のリスクのほか、「同一提供者からの精子が多ければ、血縁関係での結婚が起きてしまうことも心配されます」と指摘

法的に守られていない部分もないとは言えないので、個人を特定され、攻撃とは言わないまでも、養育費の請求などのリスクはある

子供はどう足掻（あが）いても遺伝上の父親の顔も名前もわからず、心に深い傷を抱えたまま、その後の人生を歩まざるをえなくなります

匿名のドナーからの提供のみが認められているが、ドナー情報の開示を求める声もあがっている。そのため、ドナーとなる男性が少なく、闇ビジネスが横行しやすい。

デンマークにある世界最大の精子バンク「クリオス・インターナショナル」が日本進出の準備を進めている

「不妊治療の一助に」と日本人ドナー（提供者）を募集、凍結保存した精子を販売する構想

電子カタログを見て、気に入った精子ドナーのボタンをポチッとして注文すると、マイナス196度の液体窒素タンクで凍結した精子が宅配される

精子の価格は100ユーロ（約1万3000円）もしないものから1640ユーロ（約21万8000円）のものまでかなりの幅があり、高学歴やイケメン、ステータスのある男性の精子が高い

国内では、ボランティアの第三者から提供された精子を使って人工授精が実施されてきたが、近年は提供者の減少で患者のニーズに応えられなくなっており、同社の動向が注目される